「四毒」とは?
よしりんの名言を知る上で、まず知っておきたいキーワードがあります。
それが「四毒」です。
「四毒」とは、食品に含まれる「小麦粉」「植物油」「乳製品」「甘い物」のことを指します。
四毒を知らない人からするとトンデモ話に聞こえるかもしれませんが、四毒をやめた人であれば、「毒」としか思えないのです。
では、なぜこれらの食品が「毒」と言われるのか?
今日はその理由について、ざっくりと説明します。
小麦粉
小麦粉に入っている「グルテン」が毒となります。
体内には、「TFN-α(Tumor Necrosis Factor alpha)」という「腫瘍壊死因子」と呼ばれる、がん細胞を攻撃する免疫物質があります。
TFN-αはグルテンの「免疫かく乱物質」によって、がん細胞ではなく、正常な細胞を攻撃してしまうのです。
- TNFαが間違えて皮膚を攻撃する→アトピー性皮膚炎
- TNFαが間違えて軟骨を攻撃する→リウマチ
- TNFαが間違えて神経を攻撃する→線維筋痛症
- TNFαが間違えて子宮内膜を攻撃する→子宮内膜症
- TNFαが間違えて脳を攻撃する→アルツハイマー病
臨床家である、よしりんは「小麦粉を食べている人にがんが多い」と言います。事実として、小麦を完全に断った患者さんは、必ず症状が改善したのです。
グルテンが原因で起こる病気
慢性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、リウマチ、パーキンソン病などの自己免疫疾患
他にもある小麦粉の「毒」
- 小麦粉には「中毒性」がある
- 小麦粉で作ったパンやパスタは太りやすい
- 日本人にはグルテン不耐症が多い
- 「グルテンフリー食品」などの代替食品も避けるべき
植物油
植物油の「不飽和脂肪酸」が毒となります。
不飽和脂肪酸が酸化すると「アセトアルデヒド」になります。不飽和脂肪酸はもともと酸化しやすい性質があり、焼いたり、炒めたり、揚げたりすると酸化し、さらに体内に入っても酸化します。この酸化された不飽和脂肪酸が体にとって毒となるのです。
特に毒となるのが「血管」で、動脈硬化→脳梗塞・心筋梗塞になります。アルデヒドは血管内膜に付着すると血管が傷つき、穴が開きます。穴が開くと血液が漏れ出し、その穴を塞ぐために血小板が集まってきます。この血小板が血管の内膜に付着していくと血管が硬くなり、石灰化つまり、動脈硬化となるのです。
その他にも、てんかん発作やADHD、統合失調症、パーキンソン病など、さまざまな神経疾患を引き起こすのが「植物油」なのです。
植物油が原因で起こる病気
神経痛、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、くも膜下出血、がん、統合失調症、パーキンソン病、アルツハイマー病、ADHD(注意欠如・多動症)
他にもある植物油の「毒」
- アルデヒドは「中毒性」がある
- 特に注意が必要なのは、マーガリンやコーヒーフレッシュなどの「トランス脂肪酸」
- 安いチョコレートは、ココアバターの代わりにマーガリンが使われている
乳製品
乳製品に含まれる成分が「毒」となります。
主な病気としては「がん」です。
乳製品には、「カゼイン」「ホエイ」「乳糖」「エストロゲン」「IGF」が含まれています。「カゼイン」と「ホエイ」にはグルタミンが含まれており、このグルタミン自体が発がんしやすいと言われます。
「IGF」と「エストロゲン」は赤ちゃんの体を大きくする成長因子ですが、離乳した人間が摂取すると発がんリスクを高めるのです。
特に女性は男性に比べて乳製品のリスクが非常に高いと言われ、乳がん、子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がんになる可能性があります。ちなみに男性は前立腺がんになる可能性が高いと言われます。
乳製品が原因で起こる病気
子宮内膜、卵巣嚢腫、前立腺がん、前立腺炎、チョコレート嚢胞、乳がん
他にもある乳製品の「毒」
- 麻薬のような高い依存性がある
- 牛乳を飲むとアレルギーや免疫異常が起こりやすくなる
- 牛乳を飲むと骨密度が低下し、骨粗鬆症になる
- 豆乳もエストロゲンに似た構造をしているため避けた方がよい
甘い物
四毒の中でも、特によしりんが注意喚起しているのが「甘い物」です。
砂糖は糖尿病の他にも、うつ病や判断力の低下、虫歯、痛みや炎症の悪化、病気の進行を早める原因となります。
炎症の悪化とは、
- ニキビが増える
- リウマチの痛みが強くなる
- パーキンソン病の震えが強くなる
- 線維筋痛症の痛みが悪化する
- 腰痛や肩こりがひどくなる
- 目のかすみが強くなる
など多岐に渡ります。
特筆すべきは、砂糖が最も簡単に「ドーパミン」を分泌させる物質であることです。ドーパミンとは、「やる気」「喜び」「快感」などを生み出す脳内の神経伝達物質です。「快楽物質」とも呼ばれ、何か目標を達成した時や楽しいことを体験したときに分泌され、集中力や意欲を高める働きがあります。
これの何が「毒」なのかというと、ドーパミンが過剰分泌されると、脳が正常に機能しなくなることです。本来、ドーパミンは何か大きなことを達成した時や、赤ちゃんが生まれた時など、特別な時に分泌されるべきものです。たまに、分泌されるべきものが、砂糖を摂る度に分泌されてしまうと、脳にとって「毒」になるのです。
甘い物が原因で起こる病気
糖尿病、うつ病、脳機能を狂わせる、痛みや炎症の悪化
他にもある甘い物の「毒」
- 中毒性、麻薬性、依存性が強い
- 血糖値を乱高下させる血糖値スパイクが危険
- 人工甘味料はもっと悪い
- 果物もNG
まとめ
「四毒」について解説しました。小麦粉、植物油、乳製品、甘い物は、私たちの食生活にかなり入り込んでいます。四毒が入っていないものを探す方が難しいかもしれません。しかし手間はかかりますが、自炊し、四毒を抜いた食事をすることで、体は楽になることは間違いありません。かくいう私も四毒を抜いてから6カ月経ちますが、不快な体調不良(食後の眠気、朝の目覚めの悪さ、疲れやすい、めまい)がなくなり、体にエネルギーが戻ってきたことを実感しています。不思議ですが、よしりんが言っていた通り、「日本を良くしよう」「将来の子孫のために」といった精神性も出てきました。これだけ多くのメリットを生み出す「四毒抜き」は、日本人を復活させるキーワードとなるでしょう。以上を踏まえると「四毒」は、日本と日本人を蝕んできた諸悪の根源といっても過言ではないのです。