ゴロゴロニャンコ先生。
何度か取り上げていますが、社交不安の診断(分類)について。
対人恐怖は「他人と同席する場面で,不当に強い不安と精神的緊張が生じ,そのため他人に軽蔑されるのではないか,他人に不快な感じを与えるのではないか,いやがられるのではないかと案じ,対人関係から身を退こうとする神経症の一型」と定義されてきた(笠原,1993)。
笠原ら(1972)は対人恐怖を4群に分け,第1群:青春期という発達段階に一時的に見られるもの,第2群:恐怖症段階にとどまるもの,第3群:関係妄想性を帯びているもの(重症対人恐怖症),第4群:前統合失調症症状,統合失調症回復期に見られるもの,としている。植元ら(1967)は特に妄想的確信をもっている患者に着目し,思春期妄想症という名称を付けて研究している。
自己臭恐怖や自己視線恐怖,醜形恐怖などの身体的欠点を妄想的に確信しているという山下の確信型対人恐怖,笠原らの第3群の重症対人恐怖症や思春期妄想症は,妄想性障害の身体型,あるいは醜形恐怖症/身体醜形障害(bodydysmorphic disorder; BDD)に分類されることになると考えられる。
笠原ら(1972)は対人恐怖を4群に分け,第1群:青春期という発達段階に一時的に見られるもの,第2群:恐怖症段階にとどまるもの,第3群:関係妄想性を帯びているもの(重症対人恐怖症),第4群:前統合失調症症状,統合失調症回復期に見られるもの,としている。植元ら(1967)は特に妄想的確信をもっている患者に着目し,思春期妄想症という名称を付けて研究している。
自己臭恐怖や自己視線恐怖,醜形恐怖などの身体的欠点を妄想的に確信しているという山下の確信型対人恐怖,笠原らの第3群の重症対人恐怖症や思春期妄想症は,妄想性障害の身体型,あるいは醜形恐怖症/身体醜形障害(bodydysmorphic disorder; BDD)に分類されることになると考えられる。
【SADの診断】
DSM-5においては,診断名はsocial anxiety disorder(social phobia)となり,SADが主な 診断名になった。また,恐怖する状況の多さは SADの重症度に関連する要因と考えられるた め全般性を特定するのではなく,人前で話をし たり演技をしたりする行為状況のみに状況が限定されるものをパフォーマンス限局型と特定す ることになった。
1. Liebowitz Social Anxiety Scale (LSAS)によるSADの臨床症状評価
SADに対する評価者が臨床症状を評価する尺度としては,LSAS(Liebowitz, 1987)が使用されることが多い。LSASは,SAD患者が症状を呈することが多い行為状況(13項目),社交状況(11項目)の24項目からなり,それぞれの項目に対して恐怖感/不安感と回避行動の程度を0から3の4段階で評価する。
LSASは,比較的多くの状況を評価するように作成されているため治療初期に症状の出現状況を確認していくときにも役立つと思われる。
面接場面では語られなかった不安感が高まる状況が確認できたり,不安階層表などを作成するときにも参考になると考えられる。また,評価を得点として視覚化して確認しながら治療を進めていくことは問題点を検討しそれを克服していく方法を治療者と一緒に考えていく一助にもなると思われる。
LSASについて取り上げた過去記事はこちら
2. 社交不安/対人恐怖評価尺度(SocialAnxiety/Taijin-kyofu Scale; SATS)
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SADの臨床症状評価尺度では,自己臭恐怖や自己視線恐怖,醜形恐怖などのわが国において確信型対人恐怖として検討されてきた症例の症状評価には不十分な点があると考えられる。このため,確信型対人恐怖を含め,その臨床症状を評価する構造化面接によるSATSを強迫症の臨床症状評価尺度であるYale-BrownObsessive Compulsive Scale (Y-BOCS)を参考に考案した(Asakura et al., 2012)。
SATSでは,Y-BOCSと同様に最初に症状評価リストを行い,不安感/恐怖感あるいは回避行動の出現しやすい状況,恐怖感/不安感に関連する身体症状,確信型対人恐怖の認知症状を確認し,それらを標的症状リストにまとめる(Table 3)。その後,構造化された面接により恐怖感/不安感(予期不安の程度,恐怖感/不安感に伴う苦痛,恐怖感/不安感に対する抵抗,恐怖感/不安感に関連する身体症状),回避行動(回避行動の頻度,回避行動と苦痛,回避行動に対する抵抗,回避行動による社会的障害),認知症状(確信の程度,関係念慮,加害性,認知症状に伴う苦痛)について0から4の5段階で評価する。
SATSでは,Y-BOCSと同様に最初に症状評価リストを行い,不安感/恐怖感あるいは回避行動の出現しやすい状況,恐怖感/不安感に関連する身体症状,確信型対人恐怖の認知症状を確認し,それらを標的症状リストにまとめる(Table 3)。その後,構造化された面接により恐怖感/不安感(予期不安の程度,恐怖感/不安感に伴う苦痛,恐怖感/不安感に対する抵抗,恐怖感/不安感に関連する身体症状),回避行動(回避行動の頻度,回避行動と苦痛,回避行動に対する抵抗,回避行動による社会的障害),認知症状(確信の程度,関係念慮,加害性,認知症状に伴う苦痛)について0から4の5段階で評価する。
内気と不安を軽くする練習帳 (原書名:Overcoming shyness and social phobia)
社交不安の認知行動療法について、非常に丁寧に書かれている本。
「練習帳」の名の通り、社会不安を克服するためには地道なトレーニングが必要ですが、ひとつひとつ章立てて書かれているので、段階的にステップを登っていけます。自分の思考や行動を記録していくやり方の説明も明確でわかりやすく、具体的・実用的で、読むと励まされる本です。
人前で話すのが苦手、緊張して上がってしまう、自然に人付き合いができず、社交をつい避けてしまうという状態は「社交不安障害」と呼ばれる。もっとも頻度の高い精神的な困りごとの一つで、有病率は一割を超える。しかし、自分を縛る不安の正体を知って、有効なトレーニングを積めば、改善は十分可能だ。実際にカウンセリングセンターで使われるプログラムを紹介しながら、克服の方法を実践解説。
対人関係療法でなおす 社交不安障害 自分の中の「社会恐怖」とどう向き合うか
具体的な治療法、不安にとらわれるメカニズムの解説などを解説した、SAD治療の入門書的な本。
わたしは数年前にこの本を読んだことがきっかけで治療につながれました。
社会不安障害・認知行動療法の参考リンク集
ではでは![]()










