ついに、新小6、早稲アカのNNが始まる。
思い起こせば、5年前のこと
ゆうくを早稲アカスーパーキッズに通わせ、このカリキュラムをこなせば、早稲アカの難しいテストも解けるようになるのかなと期待していた。
でも、テキストとテスト問題を見比べて不安になる。ゆうくの場合、これだけでは算数の成績は上がらない…。偏差値40〜50をうろうろするだけかも。
早稲アカ、どうする?
1ヶ月くらいで、わたしの答えは出た。ゆうくに合ったやり方で、ゆうくに必要な基礎を学ばせられるのは、塾の先生ではなく自分だろう。
でも、早稲アカを辞めるという決心もなかなかつかない。通っていた校舎の校長先生は熱心な方で、その先生から学べる環境にも魅力があった。
応援してくれる先生と仲間は必要か…。
結局、半年ほどお世話になって、退会を伝えた。校長先生は最後まで真摯な対応をしてくださり、後ろ髪を引かれる思いだった。
NNには戻りたい
「いつか戻ってきます」と、そのとき伝えた理由は、定評のあるNNに関心があったから。
6年までに、ママ塾でゆうくの算数を底上げして、NNの受講資格を得られるようにしようと考えていた。
そしてついに、新小6。今がその時だ。
「いよいよNNだよ。17日と24日、午前と午後と自宅。最大6校受けられるんじゃないかな。」
「
はあ??そんなに受けるの?一日に2回とか、無理に決まってるじゃん。1回受けるだけで、全力使っちゃうよ。」
「じゃあ、午後は悪くてもいいよ。」
「マジで2回も受けさせる気?」
「だって、両方受けたら、問題の違いが分かるでしょ?どっちが楽しめるかとか、どっちがゆうくに有利かとか…。比べて欲しいんだよ。実感して欲しいの。」
「めんどくさいなあ。一つでもしんどいのに。」
「こんなチャンスないから!お願い!」
「受けるとしたら、どっちに力を入れるべきかな?」
「そんなのはじめに決めるんだ…。」
「ちなみに、資格をもらっても、NNには行かないよ。」
「えーっ。そうなの?」
まさかの本人やる気なし。
数年前までは、確かに行きたがっていたのに。
前日の悪夢
最近、ゆうくは睡眠不足になると、機嫌も悪いし、頭痛もするし、全く勉強が捗らない。
だから、土曜にしっかり勉強してもらうために、金曜の夜は20時に寝かせた。
朝8時まで、12時間睡眠だ。
これで、土曜は機嫌よく勉強してもらうはずが…
「おはよう。」
「おはよう。」
え?
顔が怖い…。
「なんで、起きた瞬間から怒ってるの?」
「それはね。100個もテストをやらなきゃいけない夢をみて、吐きそうになっていたからだよ。」
「マジか…。」
こんなことなら、さっさと起こせばよかった。
結局、機嫌の悪いまま、嫌そうに算数をやって、嫌そうに答え合わせをして、嫌そうに解き直しをして、文句をいいながら解説を読む。
ほんとうに不機嫌なので、無理矢理テンションをあげて、歌やダンスを交えて、植物と近代の暗記を手伝う。
肩凝りが辛そうなので、肩揉み、肩たたきをしてあげながら、暗記の確認をする。
ママ、ぐったり。
「ママ、歌にするの上手いね。幼稚園の先生になれるよ。」
「あ、ありがとう。やりたくないけど。」
「ママ、ツボをよく知ってるね。マッサージ師になれるよ。」
「あ、ありがとう。やりたくないけど。」
そしてこの日も、19時には寝かせた。今度は、テストの夢を見ないように、寝る前ににゃんこ大戦争の話をたくさんして
今回は、ママも、違う意味で頑張ったよ。
まずは、早稲アカ西日暮里校へゆうくを送って、ママは保護者会のある池袋へ移動。
資料を見て、びっくり。
「総勢675名、早稲アカ342名、一般333名」とある。サピックス生を含めた外部生が約半数もいる。いよいよだな。
NNジュニアを含めれば3回目の保護者会。
まあ内容はだいたい同じ。ただ、何度聞いても、受けさせたいとは思う。実力が身につくのかなと期待してしまう。
池袋から、西日暮里に戻る。
「おつかれさま。」
「算数、まあまあ。国語も、まあまあ。理社もまあまあ。」
「まあまあって?」
「だから、もう疲れたから、話したくない。」
移動中も不機嫌。ランチの間も不機嫌。何を話しかけても不機嫌。
「もう一回、テストを受けなきゃいけないって考えただけで、気分が悪くなる…。」
「ごめんね。」
なんとか、午後の会場に連れて行き、ママは保護者会会場へ、また移動。
そして、午後の保護者会。
こちらは、この学校に合格するためのシステムがある、というような内容。この学校の試験を分析し、知り尽くしている先生方による予想問題がよく当たると。
なるほど。
NN、何がなんでも…。そういうことか。
その後、テスト会場へ戻り、お迎え。やっと、長い一日が終わる。
「できたよ。」
「あっ、今日はじめて笑ってくれた。」
「そうかな。笑ってなかった?」
「ずっと不機嫌で、めっちゃ怖かったよ。」
「2回も受けるのが嫌だったから。」
「だよね。ごめんね。でも、違いが分かったんじゃない?」
「そうなんだよ!全然違うんだよ。開成はやっぱり格が違う。めちゃくちゃ難しかった。」
「開成の難易度を10とすると?」
「午後は3くらい。」
「開成を織田だとすると?」
「今川かな。というか…、開成を武将だとすると、午後は農民かな。」
「ひ、ひどい…。せめて家臣にしてよ。」
「家臣ならよかったんだけど。差がありすぎるんだよ。」
「そうなんだ。」
「ママ、ぼくに2回受けるように言ってくれてありがとう。」
「よかった。」
やれやれ。
あんなに嫌がっていた午前・午後のテスト。頑張って受けてくれてありがとう。お疲れさまでした。
「やってみたらできたよ。もう慣れた。」
「次は、5月かな。」
テスト結果と判定
まず、NN開成。
今回はサピックス生の影響で、順位を落とすだろう。ちなみに、12月に受けたNNジュニアの順位は12位。
サピックス組分けテストでの、ゆうくの順位は142位(男女別)。仮にサピ生の半数(142÷2=71)が受けたとすれば、83位(=71+12)くらいとなる。
2024.3.17(午前)
早稲田アカデミー
第1回 NN志望校別オープン模試(開成)
総合 89位/508名 偏差値 58.5
89位はほぼ計算通りの結果。
こんな適当な予測が当たる?
いや、ただの偶然だと思うけど…
これだけみると、NN開成に占めるサピックス生の合格実績はかなり多いことになる。
「あっ、国語がいいパターンだ。最近では珍しいね。」
「うん。サピの組分けの後、頑張ったんだ。」
「開成の記述だらけの国語でこの結果は、評価に値するね。」
「よかった。」
「でも、算数は…。」
「…。」
「社会は…。」
「…。」
地理をサボりにサボって、歴史ばかりやった結果。こうなるよね…。
次に、午後受験校。
2024.3.17(午後)
早稲田アカデミー
第1回 NN志望校別オープン模試(△□)
総合 4位/◯◯◯名 偏差値73.5
本番だったら 合格 80%
NN △□コース 合格
自己申告で自信があった割には、算数のミスが目立つ上に、理科も残念な結果に。
「こっちも国語は悪くないね。」
「うん。」
「こっちの社会はよく出来ているね。標準的な問題ならできるけど、開成レベルの難問には太刀打ちできないのかな。」
「開成は、とにかくどれも難し過ぎた。」
「社会の偏差値、開成は47.8、午後校は71.7って、もはや別の科目だね。」
「確かに。」
「最近、算数が伸びていると思い込んでいたけど、過信しちゃダメだね。すぐ逆転されちゃう。」
「うん…。」
NN資格はもらったけれど
NNにはずっと関心があったし、保護者会も魅力的ではあったのだけど…。
悩んでいる。
開成がゴールなら話は簡単。NN開成を受講すればいい。でも、そうでもない。ゴールかどうかでいえば、午後に受けた学校もまた然り。
中学に入ってからのことや、大学・就職を考えたときに、ゆうくにとっていちばんの学校って…。
今さら、そこに戻るのか…。
この状態で、NNをどうすべきか。
合格するための学校対策。今それが必要か。それがないと合格できないのか。実力をつけることと何が違うのか。
考え込んで、浮かない顔をしていたので、せっかく頑張ったゆうくまで不安になっている。
「ごめんごめん。今回も頑張ったね!ママ、嬉しいよ!」
「え、ほんとうにそう思ってる??喜んでいるように見えないんだけど…。」
「ほんとうに思ってるよ!」
(怪しい…。)
取って付けたように言ったので、見透かされている。
ゆうくの冷静な判断
「ママ、書き直したブログ読ませて。」
「いいよ。変なところあったら教えてね。」
「うん。」
「よくなったよ。」
「ちょっとね。冷静になってみた。」
「ママがサクラになったかと思った。買収されたのかと。」
「そんなに?」
「うん。」
NNに入れなきゃいけない気持ちになっていたのは事実。でも、腑に落ちなかったのも事実。
「ママ、NNっていくらなの?」
「えっと、入塾金11000円、月2回で24100円、1回3教科。良心的な価格じゃない?」
「ママ…。ぼくが思うに、それはないね。月にたったの数時間で合格できるなんて。」
「えーっ。」
「いい加減、気付きなよ。」
「…。」
文字数オーバーのため
おわり