新6年のカリキュラムが始まって約1ヶ月
といっても、ゆうくの場合は塾に行っていないため、忙しくなったということはない。ただ、使っている予習シリーズが、6年生のものになっただけ。
それにもかかわらず、2月に入ってペースが崩れている。内容が難しくなったためか。勉強やりたくない病を発病したためか。
算数と理科にやたらと時間を費やす。国語はほとんど手付かず。スケジュール表の国語欄が真っ白になっている。
「最近、勉強が捗っていない気がするんだけど。」
「…。」
「めちゃくちゃ充実した冬休みが終わった後、いまいち、頑張れていない気が…。」
「でも、算数はやってるよ。」
「確かに。文句をいいながらだけど、算数は欠かさずやっているね。」
「ミスも減ってると思う。」
「自分で言うなら、自信あるんだね。じゃあ、国理社は?」
「歴史は好きだよ。」
「地理は?」
「…。」
「嫌がってるみたいだけど、テストは受けた方がいいんじゃない?みんな毎週テストを受けてるし。」
「うるさいなあ。分かったよ。受ければいいんでしょ。」
みんな塾で頑張っているのに。ゆうくときたら、勉強をはじめると機嫌が悪いし、文句も多いし、とにかく感じ悪い。
前日のバトル
原因は、柳条湖事件だ。
「柳条湖って書けない子が多いんだって。」
「誰に聞いたの?」
「合格する歴史に載ってたよ。だけど、柳を忘れたら、南満州鉄道爆破事件って書けばいいって書いてたよ。」
「それで、柳条湖と書かずに南満州鉄道爆破と書いたんだ。」
「そう!」
「そうしたら、グノのテストでバツだった。」
「そう!」
「確かに、予習シリーズでも(柳条湖事件、南満州鉄道爆破事件)になってるから、どちらでもいいはずなんだけど。バツにならないように、柳条湖を覚えておいてね。」
「うん。」
「柳条湖って付箋に書いて貼っておくよ。机の真ん中に。」
「うん。」
「毎日見れば覚えるでしょ。」
「うん。覚えたよ。」
その後、テスト前日。
「柳条湖って書ける?」
「書けるよ。」
「書いて。」
「めんどくさいなあ。」
「書いて。」
「あの字むずいんだよ。」
「書いて。」
「うるさい!!」
結果、間違えて、ママ大爆発。
「間違えた漢字を覚えないで、何度も間違うって、なんなの?」
「うるさい。」
「だから、あれだけ言ったのに。」
「うるさい。」
「付箋に書いてあげたのに。」
「うるさい!!」
この後、さらにバトル。
柳条湖事件で、貴重な休日の半分以上を無駄にする羽目に。
残念すぎる。
しかも、柳条湖、出なかったし…。
テスト後、できた詐欺?
「お疲れさま。」
「算数できた。」
「また、できたできた詐欺?」
「最後の問題にたっぷり時間をかけようと思ったら、最後が瞬殺でびっくりした。」
「ひっかけ問題じゃない?」
「あれは、ママでもできるよ。今日は、たくさん友だちに会ったけど、みんな算数できたって言ってたよ。」
「組分けって標準的な問題が多いのかもね。サピックスオープンは激ムズなのに。あれ?でも、1月の組分け、苦戦してたじゃん。」
「だって今回は簡単だったんだよ。いつも、テストの話を嫌がるたつや(仮名)も、算数できたって自分から言ってきたよ。」
「コベツバさんが、C(発展)なしって書いてるけどね。それでも、そんな簡単にする理由もないし。問題、勘違いしたんじゃない?」
「そんなことない。問題用紙が下の学年のじゃないかと心配になって、何回も確認したんだから。」
「そんなに?じゃあ、今回は平均が高くなるの?」
「うん。学校のテストみたいに平均9割とか。満点続出。」
「だとしたら、ゆうくより算数が得意な神童くんたちは、がっかりだね。」
「そう。のれんに腕押し。ぬかに釘。豆腐にかすがい。」
「とにかく、今回は自信があるから、算数だけ自己採点していいよ。」
「いつも嫌がるのに?」
「うん。」
ゆうくの自己申告は、日能研にいたころから、全然当たらない。できたできた詐欺の常連犯でもある。
まあでも、そこまで言うなら。ママもちょっと期待しちゃうし。
自己採点とテスト結果
ドキドキするから好きじゃない、自己採点。
算数だけ、やったよ。
「あああーーー。」
「どうなの?」
「③⑷ミスしてる。」
「がっかり。満点のチャンスだったのに。」
「1問ミスだけど、ほんとうにできてたんだ。」
「ぼくは悔しい…。」
「ゆうくがやらかしそうな問題ではあるね…。」
「うん。間違うとしたら、こいつだとは思ったんだよね…。」
2024.3.3
SAPIX 新小6 入室・組分けテスト(3月)
「算数の平均は前よりちょっと高いけど、なんだろう。ゆうくの苦手な問題が出なかったんだね。」
「運がよかった。」
「でも、対策したわけでもないのに、ミスが減ったのは嬉しいね。」
「ぼくは頑張ったんだよ。算数は。」
「機嫌悪かったけど、頑張っていたのね。」
「うん。」
「国語は…。ひどいな、この漢字。『省り見る』って、なかなかできない珍回答。」
「…。」
「まあ、明日からまた頑張ればいいっか。」
「うん。」
「井上先生の塾技を買ってみようかな。」
「ああ、いいよ。井上先生、また儲かるね。」
「まあね。売れてるよね。」
「ところで、今回はメダルもらえる?」
「この前お手紙に、101〜200位は銅メダルって書いていたと思うんだけど。」
「ぼく、185位。」
「同じ基準なら、多分ね。」
柳条湖バトルではどうなることかと思ったけれど、ゆうくなりに頑張っていたようだ。
疑って、ごめんね。
お疲れさまでした
おわり