今年は塾なし、マイペースでおうち学習。
定期的にテストを受けた方がよいとは思うけれど、2月以降まだ一回しか受けていない。
さすがに、ちょっと見直しが必要かも。
とはいえ、ゴールデンウィーク。近場でも楽しませてあげられるかな?
いちばん近い世界遺産
「まだ見ていない世界遺産に行きたいんだけどね。」
「奈良がいい。鹿さん見たい!」
「そっち?」
「英虞湾でママに真珠買ってあげる!」
「ありがとう。でも日帰りで行けるところにしたいな。」
「日光の社寺は?」
「ニュースで激混みって言ってた。」
「…。」
「ル・コル▲□×◉は?」
「ル・コルビュ▽×⚫︎、国立西洋美術館本館だね。いいよ!」
「近場でごめんね。その代わりに、プラネタリウムもつける。」
「わーい。楽しみ。」
(星座の復習できるかな。)
ル・コルビュジエ、
覚えたぞー。
ル・コルビュジエの建築作品
博物館好きのゆうく。
おとなりの科学博物館には何度も行ったので、西洋美術館の外観は知っていた。
はじめはこの建物一つで世界遺産なのかと(何となくしっくりこないまま)勝手に思い込んでいた。
そうではなく、ル・コルビュジエの建築作品、7カ国(フランス、スイス、ドイツ、ベルギー、アルゼンチン、インド、日本)にある17作品のうちの一つとして、国立西洋美術館が登録されているとのこと。
さらに、以前から気に入っていたカッシーナのソファも彼の作品だと分かった。確かに、建物とソファのデザインに共通点を感じる。
こういう発見が、学ぶ楽しみでもある。
憧憬の地ブルターニュ
国立西洋美術館。ブルターニュ展。
フランスがなかなか覚えられないゆうくにはぴったり。今日こそは、覚えてね。
当時の生活が感じられる作品展。ゆうくが絵にどのくらい関心を持つか分からなかったけれど、きちんと観て、感じとってくれたかな?
「ぼくはモネが気に入ったから、モネのお土産は絶対に買うよ。」
「モネ、ゴーガン(ゴーギャン)、ゴッホ、ピカソの絵の特徴が分かれば、今日はいいんじゃない?」
「ピカソはちょっと好きになれないけどね。」
「そのうち、良さが分かるよ。オアゾにピカソのゲルニカ(レプリカ)があるから、今度観に行こうね。」
しばらくして、ゆうくが何かに反応する。
「あ、自記温度計だ。ぼく初めて見た。テキストの写真といっしょだね。」
「大切な作品だから、温度の管理が必要なのかな。」
後で調べてみると、ここにあったのは自記温湿度記録計で、作品の板などの膨潤や収縮を避けるため、温度と湿度を一定に保つ必要があるとのこと。
「湿度計もついているんだ。」
「いいもの見つけたね。」
無限成長美術館
「ところで、建物も見なくちゃ。」
「そうだ。建築作品を見に来たんだった。」
「天井を見て。企画によって仕切りが変えられるようになってるね。」
「だから、無限成長美術館なのかな。」
「分からない。調べなくちゃ。」
「うん。」
無限成長美術館とは、建物の中心から外側に向かって渦巻状に順路をとることで、展示物が増えた際には展示室を外側に増築できるというアイデア。
とのこと。
「ちょっと違ったかな。」
「違ったね。」
入り口付近は確かに渦巻状。それ以外はあまり実感できなかった。グッゲンハイムの螺旋状ともまた違う。ただ、どこまでも続くような広がりを感じることはできた。
まだ続きがある期待感を持ったまま、この日の美術館は終了。また、ゆっくり観に来ようね。
上野から押上、スカイツリータウンへ移動。
遅めランチ。どこにしようかな?
「備長炭だ。赤く燃えてる。」
「ひつまぶしにする?」
「うん!」
「いいお店見つけたね。」
プラネタリウム 星地巡礼
プラネタリウム、どの作品にするか迷ったけど、伊勢志摩、野辺山、星座、神話、宇宙っていうキーワードで、星地巡礼にした。
三重、長野、沖縄を感じられた上に、北極星も見つけられたし、先日覚えた秋の四辺形やフォーマルハウト(みなみのうお座)まで見せてもらえて満足。
最後は、好奇心の部屋で見つけたアンモナイトの化石と蛍石、スカイツリー限定のクルトガ(シャーペン)を購入。
「スカイツリーのクルトガ嬉しい。」
「これで頑張れるかな。」
「うん!」
学んだことをいろいろ体験すれば生活を豊かに楽しめる、そんな一日に、そんな毎日にしたいんだけどな…。
勉強って、本当は楽しいんだよ。
(楽しい、かも?)
おわり