先日、浴衣を着せて頂きましたのよ、ほほほ。

久しぶりの浴衣で嬉しゅうございました。






せっかくですんで、

浴衣に纏わるお話しをば させて頂こうかしらん?




〜何もかも許される浴衣マジックのお話し。





若い頃のあたしは

今にも増して遅刻魔だったのよ。






その日は天神祭で

もちろん浴衣で おデーツよね。



ところがどっこい、

すっとこどっこい、


あたしったらモタモタしちまって


日本中を震撼させるほどの

大遅刻をしてしまったわけ。




その当時は携帯なんかもちろん無かったから

連絡など取れるわきゃないわけよね。



そこで全知全能、

あらゆる交通機関を駆使して...

あ、電車とタクシーを使って


やっとこ辿り着いたわけよ。




待ち合わせは彼のご自宅だったから

暑い所で待たせるーなんて事にはならなかったのが

不幸中の幸いね!...なーんて言ってる場合ぢゃないわ!




しかも、

その日は彼のママンも

あたしの浴衣姿を楽しみに待っておったのよ。



「終わった...」


心の中でそう呟いたわ、あたし。




震える手でインターフォーンを押した。



ガチャリと扉が開き


股間....じゃなくて眉間にシワを寄せた彼が出てきたわ。





ごめごめごめーーーーん!

ふざけて無いわよ!

あたしは全身全霊で謝ったのよ!




彼「...............。」



ここシベリアかっ?っちゅーくらいの冷たい空気が流れたわ。



そして、次の瞬間

「よく似合ってるよ。」


そう言ってあたしの肩を抱き寄せた彼.....




どないなっとんねーーーーん!




2時間待たせたあたしは、

2秒で彼に許された。



これが、浴衣マジックさ!



〜ジャパンの女は和装で3割り増し!



VIVA!YU. KA. TA !



"日本遅刻協会東京浴衣支部"

を発足したいくらいよ!



天神祭のあとは

"夜の天神祭"で燃えるのでありました。


浴衣は着るところから

脱ぐところまでよね、奥さま。



一度はやってみたい帯くるくる。


「あ〜れぇ〜お代官さま御無体な〜」ってやつね。



あれ、さして回らないってことが分かり申した。




めでたし めでたし で候。




さてさて、

待たせたママンが許してくれたかどうかは...

そいつぁーまた別の物語りで。



あ、ちなみに

この先日の浴衣パーリーの後

駅まで迎えに来てくれたボンの股間は

きっと天神祭だったことでしょう。



やれやれ。