大分市 北鶴崎 優彩（ゆうあ）の野口昌子です。
サロンへ出勤し、用意をしていた時のこと。
ピンポーンとチャイムが鳴りました。
お客様が来られるには早すぎる。
宗教の勧誘か、どこかの営業さんかと思いながら玄関へ行くと、、、
「まさこちゃーーーーーん」
と呼ぶ声。
んんんん？と思いながら玄関を上げると、近所のおばちゃんがそこにいました。
同級生のかっちゃんのお母さんだった。
「散歩していたら、まさこちゃんの姿が見えたから来たのよ。これ、、、」と私の名前の書いた封筒を差し出されました。
「懐かしい写真が出てきたんよ。ほら見て」と封筒の中から写真を出して見せてくれると、なんと！小学校の卒業式の時の写真だったんです。
私と天国にいった母と一緒に写っている写真。
捨てるのではなく、わざわざ取っておいてくれ、封筒に入れ、私の名前と写真入とまで書いてくれていた。
感動しちゃってね。
同級生のかっちゃんは今は杵築にいて、子どもの頃はひょろひょろしてたけど、今じゃお腹が出ていて割腹がいいんだということを教えてくれました。
おばちゃんは81歳で知り合いの営んでいる割烹店で配膳の仕事をしているそうです。
「腰も膝も痛いんよ。でもな人と話すのが楽しんよ」
「もう辞めるっていうけど、辞めんでって言われるもんやから」と笑顔で話してくれました。
懐かしい話も交えながら、数分立ち話をしたあと、おばちゃんは「またね」と帰っていきました。
私がこの年齢なら、おばちゃんが81歳でもおかしくないんかぁと思いつつ、81歳にしては若々しく顔に艶がある様子をみて嬉しくなりました。
おばちゃんが帰ったあと、1人でその写真を見て、母はもういない寂しさを感じたと共に、中学校の真新しい制服を見にまとった自分の笑顔が可愛くみえて全て懐かしくて涙が滲んできました。
進学することに、喜びと希望に満ち溢れていて嬉しかったんだろうなぁ。
いい笑顔してるやん♬と思いながら、その頃から今現在に至るまでの色々なことを思い出し、この頃のように笑顔でいられているかなとか、あの頃のような気持ちでいられているかなと考えたのでした。
過去を悔やむでもなく、未来を心配するでもなく、目の前の今を楽しく生きていたなぁと羨ましい気持ちにもなりました。
今の私の写真を30年後に見た時に、どんなことを思うんだろう。
長く生きていたら色々あるけど
「あの頃の私は相変わらず良い笑顔してるわ」
「楽しく過ごしていたよね」
と懐かしく思い出したい、、、
そう言えるように、今を大事に生きていこうと思いました。
私も歳を重ねたけれど、子供の時代があったということを思い出させてくれた写真。
今度、子供の頃のアルバムを引っ張り出して見てみようかな。
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