この前の衆院選の投票率は約53%で、どの選挙でも最近は大体50%代。政府は18歳選挙権を導入し、若者の意見の反映を期待しているが、投票率は伸び悩む。私的には投票率は90%ぐらいが当たり前でなくてはならないと思うのだが、なぜ政治に関心が集まらないのか。私は初等教育に問題があると思う。

子供の政治への無関心さは異常で、小6の時(去年)3学期に社会科で公民に入った時、先生が「衆議院と参議院、聞いたことがある人ー」と聞いた。すると、聞いたことがある人はクラスの半分いくかいかないかで、その中でも意味が分かる人は3分の1に満たなかった。私が通っていた学校は荒れているわけでも治安が悪いわけでもない。明らかに異常だと思う。

「初等教育に問題がある」とはどういうことか。それは、政治に触れられる機会が皆無ということだ。多くの大人は「政治は子供には早い」と思っているのかもしれない。しかし、その考えは子供が政治に関心を持つことの大きな壁となっているのだ。大人がそう思い続ける限り、子供はその壁の外に出られない。18歳選挙権導入を受けて高校で18歳の生徒に選挙に関する教育をしている様子がテレビで報じられていたが、そんな直前教育で子供が関心を持つはずもない。
極端な例だが、もし「子供に英語は早い」と学校で英語を教えなくなったらどうなるか。英語を話せる人は激減する。言わずともわかる話であろう。

私は小さい頃から親が当たり前のようにニュースを見、その話をし、選挙に行っていた。そして、選挙について行った。だからこそ政治に関心を持てたのだと思う。もしそうでなければ私は政治に関心を持てなかっただろう。

確かに政治は複雑で難しい。しかも、政治的な意見は教師内でもわかれる。だが、小学生の内から「選挙には行かないといけないんですよ」「日頃からニュースを見て自分の意見を持たなければいけないんですよ」と子供たちの頭の中に刷り込んでいく(言い方は悪いが)ことが投票率上昇の第一歩になると思う。