つづき。

次の診察までの一週間。
毎日の黄体ホルモン注射のお陰?なのか出血は止まった。
特に痛みなど症状も無く、順調なように思えた。
でもどこか不安で、ネットで情報を読みあさる毎日をおくりながら、自分で市販の尿検査もしてみたが、薄っすら線がでる程度、濃ゆくなれと念力を送り、毎日お腹に話しかけていた。

そして、やっと診察の日。
やっぱりまだエコーで胎嚢は見えない。
hcgも増えてはいたが、微量のまま。
医師には、まだなんとも言えないと言われ、経過を見ることになって帰宅。

しかし帰宅して数時間後、生理三日目くらいの鮮血…
見なかったふりをしようとしたが、ここで逃げてたら、母親なんかになれないと思って病院に電話。
救急でみてもらえる事になり、1人車を走らせた。

昼間とは違う医師に経膣エコーでみてもらうと、子宮や卵巣の周りに水が溜まっているのが見えた。
そこを注射器で穿刺すると、血液だと分かった。

子宮外妊娠で間違いないでしょう。
すぐに手術が必要です。

医師の言葉を信じたくなかった。

溢れそうな涙を必死でこらえて、手術の準備に入った。
旦那さんと両親に電話した後、採血、レントゲン、心電図…病棟で問診、点滴、マニュキュアを落とし、剃毛、手術の同意書にサイン、旦那さんも職場から駆けつけてくれたが手術には間に合わず、両親と手術の説明を受けた。

そして、診断から二時間後には手術台の上にいた。
もうあなたとはさよならか…私をお母さんにしてくれて有難う、と心の中でつぶやいた。




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