ちょっと悲しい思い出の話。
誰かの参考になれば…

始まりは、29歳の誕生日を迎えてすぐの時だった。

結婚式が終わり、風疹の予防接種をして、早速子作りを開始した。
クローン病の主治医とも相談して、結婚前から少しずつ薬を減らして万全の状態を整えた。
発病10年で1番体調は良く、今を逃してなるものかと必死だった。

そして二ヶ月後、排卵日を少し過ぎたくらいから、出血が始まった…。
最初は排卵出血?とも思ったが、生理4日目くらいに鮮血量が増えていき、これはおかしいと病院に行った。
そして経膣エコーの結果、何も異常は無いし、ホルモンの異常でしょうとのことで、子宮内膜もまだ厚いので、ピルで一回リセットさせましょうかと医師に言われた。
でも一応、尿検査だけしときます?と軽い感じで検査…私も全く想像してなかった。

結果は妊娠。

医師もびっくり。私もびっくり。
けれどhcgは微量…それに出血。
これから、どうなるか、流産や子宮外妊娠の可能性も説明された。
でも確実にお腹にいる小さな命を信じて、今出来る限りのことをしましょうと医師に言われ、初めて妊娠を実感した。

出血を止める為に、黄体ホルモンの注射を毎日打ちに来ることになった。
痛いと言われたが、興奮してて何にも感じなかった…

病院からの帰り道、感動して泣きたかったが、事故にあったらどうしようも無いと、無心で安全運転で帰宅。
帰宅して夫の胸でやっと泣いた…嬉しさ半分、不安半分。

そして一週間だけの母になった。





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