偽りの君とスキャンダル 番外編 Episode0 凪人Last story | ヲタママぶろぐ

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オーディションの日から、1年が経った。


一緒に頑張ってきたメンバーの脱退があったりもしたけれど…、

あいつか(°∀°)



結論から言うと、俺たちのデビューイベントは大成功を収めた。


恭平「今週はPV撮影に雑誌のインタビュー、それから…」


笹山「恭平、追加のオファーが来てる。来週はラジオと…」


REVANCEは瞬く間に世間に知れ渡った。


「すごいな…アイドルになるってこういうことなんだね」


恭平「こんなのまだまだだ。一気に知名度あげて、もっとファンを増やしていく」


恒太「…って言っても何すんの?」


恭平「プロモーションを強化する。メディアの露出を増やして、徹底的に攻勢をかける」


伊織「…てっとり早いのはテレビだろうな」


恭平「ああ。CDの宣伝のために、生放送ゲスト枠なんかも押さえてある」


恭平「CD発売インストアイベントで、握手会の予定も入れてあるし…俺たちにとっては今が勝負時だ」


恭ちゃんの意気込みは、俺にもひしひしと伝わってきていた。


















事務所には連日のように出演依頼が入り、忙しい日々が続いている。


その日は雑誌の撮影で、都内のスタジオを訪れていた。


パシャッ パシャッ


カメラマン「こうやって撮影すると、青島くんは映えるよね」


スタッフ「そうそう!一番スタイルがいいですからねー」


「…本当ですか?」




カメラマン「もちろん。俺、普段モデルの子たちよく撮るんだけど、全然負けてないもん」


カメラマン「何だろう…華があるっていうのかな」


スタッフ「それに衣装も全部、青島さんが用意したんですよね?」


「あ、はい。俺が衣装担当なんで」


カメラマン「センスもいいしね。やっぱアイドル向きの子っているんだろうなー」


俺のことや、REVANCEを、色んな人が評価してくれる。


REVANCEのメンバーとして、少しずつ自信もつき始めていた。
















アリコン1位の報せを受けて、数日。


その日、俺たちはテレビ局のスタジオに来ていた。


(今日はテレビの生放送か…)


(プロモーション強化の一貫って言ってたけど。やっぱ緊張するな…)


司会者「今日はREVANCEのメンバーがゲストで来てくれてるんですが…デビュー曲いきなりアリコン1位って、すごいですね」


伊織「…ありがとうございます」


司会者「この曲への思い入れとか、ありますか?」


「…恒ちゃん、何かあるかな?」


恒太「曲、作ってるのリーダーなんで…」


司会者「作曲も自分たちなんですよね。作曲する時のコツとかあるんですか?」


崇史「え…いや…その…」

みんなグダグダw



恭平「…REVANCEは全員が才能を持ってるんです。ここまで全てセルフプロデュースでやっていて…」


うまくトークがかみ合わないところを、何とか恭ちゃんが拾い上げる。


…けれど結局、それまでに生まれた微妙な空気を回収しきれないまま、放送は終ってしまった。










恭平「お前ら、さっきのは何だよ!」


一同「…」


楽屋に戻った恭ちゃんが、声を荒げる。


恒太「慣れない場でみんなアガってた。司会者が台本にないこと振ってきたから…」


恭平「台本がなきゃしゃべれないのか?プロとしての自覚が足りなさすぎる」


恭平「何のためにプロモーションしてると思ってる」


恭平「あれじゃ、マイナスイメージにしかならないだろう!?」


伊織「…そうかもな」


恭ちゃんが苛立って、前髪をかきあげる。


恭平「…こんなのが続くなら、REVANCEはあっという間に終るぞ」


「…」


バンッ!


…乱暴に扉を閉めて、恭ちゃんが部屋を出ていってしまった。


今の恭平を思うと

らしからぬ行動だね。












「恭ちゃん!」


恭平「…アオ」


先に出て行ってしまった恭ちゃんを、スタジオの外に追いかける。


恭平「…何だよ」


「何か…1人でほっとけなくて…」


恭平「…」


2人で肩を並べて夜道を進む。


しばらく歩いたところで、恭ちゃんがぽつりと口を開いた。


恭平「…さっきは怒鳴って悪かった」


恭平「だけど俺は、REVANCEをもっと有名にしたいんだ。俺たちのいるべき場所はこんなとこじゃない」


恭平「もっともっと上に…REVANCEならいけるはずなんだ」


「もっと…上…?」


恭平「ああ」


恭ちゃんが、まっすぐに俺を見て静かにうなずく。


その目の力の強さに、圧倒されそうになる。


恭平「俺は、REVANCEは絶対に売れる自信があるんだ。メンバー全員が人を惹きつける魅力を持ってる。こんなにすごいグループ、他に絶対にいない」


恭ちゃんが自信たっぷりに言い残して、通りの向こうへ歩いて行く。


(それぞれのメンバーの魅力…か)


別れた後も、恭ちゃんの言葉が胸に引っかかる。


いおりんや、恒ちゃんや、みんなの顔を思い浮かべる。


(1年間、みんなで色んなこと頑張ってきた。歌に…ダンスに…芝居も)


(全員がアイドルとしての得意分野を持ってて…輝いてるのを、ずっと近くで見てきた)


(だけど…俺自身のいいところって何だろうな…)


みんな気づいてくれてるさ♪













それから数日後。


(今日はバラエティ番組の収録か…)


CDの宣伝を兼ねて、俺たちはまたTVに出演することになっていた。


ウエダ「今日のゲストは、REVANCEと…」


お笑い芸人のウエダさんの司会で、収録はテンポよく進んでいく。


(前回、あんなことがあったから…今回はもっとうまくやらなきゃ)


(だけどやっぱり、まだテレビに出るのも慣れてないしめちゃくちゃ緊張するよね…)


そう思っているのは、俺だけじゃないらしい。


メンバー全員が笑顔を作っているものの、やはりどことなく硬い表情をしている。


(大丈夫かな…)


ウエダ「REVANCEのメンバーは最近、困ったこととかある?」


そんなことを考えていると、突然、話題が俺たちに降り掛かってくる。


ウエデ「ねぇ、リーダーのニナくん!」


崇史「え、俺?…」


司会の芸人さんにいきなり話を振られて、リーダーが硬直する。


リーダーの沈黙に、収録スタジオに奇妙な空気が流れ始める。


ウエダ「えーっと…、ニナくん?」


「…リーダーが黙っている時は、音楽が舞い降りている時なんですよ!」


気がついたら、とっさに俺がリーダーの前に出ていた。


「って言うか、俺、あります!」


ウエダ「何があったの?」


「さっき、スタジオの近くでご飯食べてたんですけど…会計の時に気付いたんです」


「俺、今日、財布もってなかった…」


ウエダ「あはは。それでどーしたの?」


「恒ちゃんに電話して、迎えにきてもらいました!」


ウエダ「恒太くん、それ本当?」


恒太「…行きましたね。REVANCEから食い逃げ犯出すわけには行かないんで…」


スタッフと客席がドッと湧いて、空気が明るく変わる。


ウエダ「ちょっとこの子危なっかしいから、ちゃんと見ててあげてー」


「ええ?ウエダさん、そんなことないですって…!」


ウエダ「でもアオちゃん、他にもそんなエピソードいっぱい持ってんでしょ?」


「…ありますあります!」















その日の収録は大成功で終った。


「良かったね。また次も出てよとか言ってもらえたし」


「REVANCEの知名度、少しはあがったかな?」


恭平「アオがあそこまで頑張ったんだ、当然だろ」


控え室に帰ると、先に戻っていた恭ちゃんが褒めてくれた。


恭平「だけどアオ…お前、あんな感じで良かったのか?お笑いキャラで定着するぞ?」


「あ、もしかしてマズかった!?しゃべってるうちに素がでちゃったっていうか…」


恭平「いや…他のメンバーのトークを盛り上げてくれて、俺はむしろ感謝してる」


恭平「でもアオだって本当は、アイドルとしてカッコいい面だけ見せたいんじゃないのか?」


「最初はそう思ってたけど…そうじゃなくてもいいのかな、って」


ニッと笑って見せると、恭ちゃんが不思議そうに俺を見る。


「恭ちゃんは人を引っ張っていけるカリスマで、いおりんはリアル王子様でしょ?リーダーと諒ちゃんは、ちょっとミステリアスな天才ポジションだし…恒ちゃんはお芝居うまいし、何でもそつなく回せる才能あるし…」


メンバーの顔を思い浮かべながら、1年間で見つけてきたみんなの魅力を口にする。


「皆のいいとこを一番活かすためには、俺はこういうポジションになった方がいいと思ったんだ」


「それに俺には、こーゆーやり方しかできない気もするしさ?」


恭平「アオ…」


「あ、でもお笑いに走っちゃったら、俺だけファンいなくなっちゃうかな~」


「そうなったらちょっと寂しいな、あはは」

なに言ってんだ

オレがいる!!!←黙れ



恭平「…平気だ、アオ」


恭平「見てろ。そんなことないって俺が証明してやるよ」


恭ちゃんが、ぽんと俺の肩を叩く。


浮かべる強気の笑みを見ていると…なんだかすごく心強かった。













例のテレビ番組の放映から、数日後。

都内のCDショップでREVANCEの握手会が開かれた。


(ファンの子と直接触れ合える機会なんてあんまりないから、楽しみではあるけど…)


開始時間が近づくにつれて、だんだん緊張してくる。


(最近は俺がREVANCEのお笑い担当みたくなってるし…)


(…俺のファンの子、本当に全然いなかったらどうしよう…)


…そんなふうに考えていたものの。


女子高生「アオちゃん!いつもアオちゃんの笑顔で癒されてます!」


「えっ…本当?」


女子高生「うん!楽しそうなアオちゃん見てると、私も元気になっちゃいます」


「…ありがとうございます!」


(そんなふうに見てくれてる人もいるんだ…)


いざ握手会が始まると、次々にあったかい言葉がかけられる。


女の子「私、アオちゃんが一番好きです!」


OL「アオちゃんのトーク、いつも面白くて好きー」


夢「アオちゃんの存在そのものに性/的を感じます。好きです」


「ありがとう!俺…これからも頑張るからね!」


応援してくれるファンの声に、どんどん勝手に笑顔があふれてくる。


(俺のこと応援してくれてる人が、こんなにもいるんだ)


(こうやってファンのみんなを笑顔にしてあげれるって…すごく嬉しいな…)








恭平「お疲れさん」


「ありがと、恭ちゃん」


数時間に及ぶ握手会を終えて、ようやく楽屋に戻る。


恭ちゃんがペットボトルのジュースを差し出してくれた。


恭平「…何だ、その声?」


「来てくれた子に楽しんでほしいなって思ってたら…気がついたらしゃべり倒しちゃった」


恭平「大人気だったな、アオ」


「あはは。なんかもう喉ガラガラだよ」


ジュースを喉に流し込んで、ようやく一息つく。


「恭ちゃん、俺さ。REVANCEに入ってから…ずっと引っかかってたんだ」


「何で俺が?とか…本当にここにいていいのかな、っていつも思ってた」


「…だけど今日、はじめてちゃんとここに自分の居場所、見つけた気がする」


握手をし続けたせいで、すっかり右手が痛くなっている。


(だけど今は…この感覚が嬉しいくらいだ)


恭平「やっとか…遅すぎるぐらいだな」


「え?」


恭平「俺はオーディションの時から、お前の才能を見抜いていたぜ」


「俺の…才能?」


恭平「アオはどんな時だって明るく笑顔で…いつの間にか周りの人間を巻き込んで、元気にする力を持ってる」


恭平「REVANCEには、アオみたいな存在が絶対に必要だって俺は分かってたからな」


「恭ちゃん…」


「…本当、恭ちゃんには敵わないな」


恭平「当たり前だろ?」


お互いの拳をゴツンと突きあわせて、ガッツポーズをする。


(…俺、この世界で頑張ってみよう)


(俺の笑顔で元気になってくれる人や、頑張ってるのを見ててくれる人がいるんだから)


(それに、いつかどこかで…本当の両親も見ててくれるといいな…)


崇史「お疲れ様」


恒太「何だ、先に戻ってたの?」


伊織「…2人で何こそこそ話してたんだ?」


「なんでもなーい!」


皆が戻ってきて、一気に楽屋が騒がしくなる。


賑やかな空気に包まれて…俺はやっと、新しい一歩を踏み出したのだった。


やっぱ恭平は男前だ。












**「…私、もっと早く凪人に出会いたかったな」


…そこまで話し終えると、**がぽつんと言った。


「何で?」


**「私はずっと、凪人がアイドルとして輝いてる姿しか知らなかったけど…本当は色々なことで悩んでたんでしょ?」


**「もっと早く出会えてたら、凪人が悩んでる時にそばで支えてあげられたのに…」


「**…」


**の優しい気持ちに、胸があったかくなる。


愛おしさがこみあげてきて、**の華奢な肩をぎゅっと抱きしめた。


「昔があるから、今の俺がいる。だけど俺は**と出会えた今が一番だよ」


「だから…こっち向いて?」


腕の中で俺を見上げてくる**に、唇を重ねる。


**「んっ…」


**の柔らかい唇をついばむと、甘い吐息がもれる。


その可愛い声を聞いてしまったら…止まらなくなってしまう。


**「あの…凪人?」


「…どうしたの?」


**「この後は出かける予定じゃ…」


「今度にする。今はこっちのが大事」


深いキスを交わしながら、リビングに**の体を押し倒す。


困ったように身をよじる**をつかまえて、指先を絡める。


「ダーメ。今日は**を味わうって決めたから」


「…**が可愛いこと言って挑発してくるせいだからね?」


**「あっ…」


首筋からゆっくりとキスを落としてゆくと、**の体がぴくりと反応する。


その声も、表情も、何もかもが…たまらなく愛おしい。


(こんなに好きになれる子に出会えるなんて、あの頃は思いもしなかったな)


(**に出会えて…良かった)


そんなことを思いながら、俺は**の体を抱きしめるのだった。



The End








昔は、ただアイドルになるために

必死に頑張るアオちゃん可愛さマックス。


今は、その可愛さマックスに

相反するぐらいの積極的さを持ってる・・・


もうさ、おまい・・・


ツルツルのオレ参上だよ(・∀・)バサっといったYO!






ってことでw

わりと知りたかったことを

描いててくれてて嬉しかった

エピソード0でした☆


こうやってみんなに支えられて

アオちゃんができたんだね~

周りを笑顔にできるアオちゃん

レバンスには必要だよ!

居場所が見つかってよかったし、

アオちゃんを見つけてくれた恭平にも

ありがとうヘ(゚∀゚*)ノ