「スウィート。ここだよ。」

「緊張するね・・・」


ガラガラガラ・・・・


そっとのぞいてみたけれど、なんにも気配ナシ。


「失礼しまぁ~す・・」

「スウィート、校長はいないんだから、挨拶なんかしなくていいんだよっ」

「今は、そこにこだわってる場合じゃないでしょ??」

スウィートはあきれながら、校長室へ入った。


魔界への扉の壷をさがした。

「あった!!」

東羅の指の先には、大きな壷があった。

あれだけ大きければ、生まれたての赤ちゃんが2人ぐらい入るんじゃないかと思う大きさであった。


「あれ、だね・・・。」

アレだけ楽しみにしていた2人だったが、いざ壷を目の前にしてみると、急に緊張してきた。

「まず、棚から、下ろさなきゃ」

大きな壷を、二人がかりでおろすと、床においた。

「で、スウィート。壷をどうするの??」

聞いてみた。

と、その時・・・!


壷がいきなり光りだした・・・!

「まぶしっ・・・」

「目が・・・!」

すごい光が、二人を襲った。

「た・・・け・・・・て!」

はっきり聞こえた。

その声は、スイートでも東羅でもなかった。

「だれ!」

光がまだ二人を襲ってる中で、できる限りの声をだした。


すると、徐々に光が弱くなり、何もなかったかのように、不気味な暗闇の中に壷があった。

「何・・・だったんだろう・・・ね?」

さすがの、東羅もビビッている。

「わかんない。」

二人が話しているのは、壷が出した、光のことではない。

不気味な声の持ち主である。


「もう、帰ろっか」

「うん。」

帰り道は、二人とも無言だった。

今さっき見たことが信じられないからだ。

(なんだったんだろ・・・?)

これが、今二人の心情だと思う。

細かい雨が、さらさらと、降っていた・・・。