「ゴールデンカムイ」を観ようと思いましたがやはりこっちが気になってました…🎬😅


「PERFECT DAYS」
監督・脚本 ヴィム・ヴェンダース
脚本 高崎卓馬
製作 柳井康治 製作総指揮 役所広司
出演 役所広司、柄本時生、中野有沙、田中泯、三浦友和、麻生祐未、石川さゆり…etc
配給 ビターズ・エンド
公開2023年12月(日本) 上映時間124分




東京スカイツリーに近い古びたアパートで独り暮らしの寡黙の清掃作業員・平山(役所広司)は毎朝薄暗いうちに起き、身支度をし自販機で缶コーヒーを飲んで仕事先の公衆トイレを次々周りながら手際良く磨きあげている…🚽
一緒に働く若い清掃員・タカシ(柄本時生)はそんな平山に呆れながら仕事は適当にしながら金が無いと不平を口にする。
平山の楽しみは車内で聴くカセットテープ、寝る前に読む文庫本そしてアパートの部屋の樹木の世話…
仕事の休憩時に神社の境内の樹木を見て木洩れ日見て微笑みフィルムカメラでノーファインダーで撮る…
とある公園にはホームレスの様な老人がおり少し気になる…
仕事が終われば銭湯で汗を流し浅草地下街でツマミとお酒を飲む…
休日にはコインランドリーで洗濯をし古本屋で文庫本を買い行きつけの飲み屋でママの歌を聞いたりもする…
そんなある日、平山の姪のニコが家出をしてアパートへ転がり込む、ニコは平山の仕事に付いていったり平山を慕っているがニコの母親は平山とは住む世界が違うから会ってはいけないと言っているらしい…
ニコは休憩時の平山の木洩れ日を見る姿を見て笑顔が戻る…
そしてニコの母親は平山のアパートにニコを引き取りに訪問し、また平山の日常が始まる…


先ず最初に役所広司さんの演技が素晴らしかったです。
いろんな役柄、戦国時代の武将(関ヶ原)や戦記物(山本五十六)等観てきましたが今回は寡黙でストイックな役柄で難しい役ですね…

ドイツ人監督のヴィム・ヴェンダースは小津安二郎監督の大ファンらしいですがその昔にドイツで小津安二郎監督の映画がドイツで評判と聞いた事がありました。
その頃の日本では小津安二郎監督の映画はそこまで重要視されてなくて僕はその時に「小津安二郎全集」のDVDを格安で手に入れました。

音楽も1960年代、70年代の子供の頃にラジオで聞き覚えのある曲でした…

この曲は内田裕也さんが得意で樹木希林さんが大好きだった曲ですね。

パティ・スミスの「レドンドビーチ」なんて久しぶりに聞きました…音譜

平山の過去には触れていないので父親とは何かあったのでしょう。
そして平山がニコに語った言葉…
「この世界は本当は沢山の世界がある…」
「繋がっているようで繋がっていない世界がある…」
これが僕には刺さりました…
オープニングの朝日のシーン、とても美しいです…🌄
そしてアパートを出る時に空を見上げる平山の顔が素晴らしい✨
平山が感情高ぶらせて涙を抑えたのはニコと別れの時、そして眠りの中で夢を見てるかの様なシーン…平山のどうゆう心情なのだろうかと考えさせられました。
たぶんこの映画に答えは無いのかも…自分自身に置き換えて「パーフェクトデイズ」を探してみたいと思います…ニコニコ

個人的に20歳の時に東京池袋で伯父が防水会社を経営してて一度だけ仕事を手伝った事があります。ワゴン車の助手席に乗って首都高速を走り平山の見た風景と同じでした。
ビルの屋上での休憩時間に伯父が「東京だと同じ場所で仕事するなんて事は無いんだよ…これだけビルがあるとね…」伯父も平山同様丁寧な仕事をしていた記憶があります。
映画であった浅草の地下街の飲食店、確か焼きそば屋さんではなかったかな?古い地下街で食べた記憶があります。
そして昭和生まれならではなのか僕もカギや携帯や財布の保管位置は決まっていますね。
平山も出かける前のルーティンは決まっていました。
この映画を観てこれからの日々を大切にしたいと思います。それはいつかと聞かれたら…「今度ね!」
平山がニコに言った「今度は今度、今は今!」
ゆっくりとゆっくりと…
ではでは〜(^_^)/