(2024.05.06~05.08訪問)

 

こんにちは晴れ

 

桜の季節も終わって新緑のまばゆい季節を迎えている岩手・盛岡より今日もブログを書いています。

暑くもなく寒くもなく、快適な気候、そして晴れの日が多くなる頃合い・・・。

寒い冬を乗り越えて毎年迎えているこの季節ですので、ここ盛岡では1年で一番過ごしやすい時期かもしれません。

 

GWは仕事でしたが、最終日から3日間休みがありましたので、西日本方面に旅に出掛けてきました。

 

GW最終日とあって飛行機は当然のごとく混雑。たまたま空きを見つけたのが東京→萩・石見便でした。石見地方を訪れるのは2回目。前回は5年前の初夏、石見銀山を訪れ温泉津温泉に宿泊した時のこと。初日は移動だけで夕方の到着でしたので、空港の所在地である益田市に宿泊、翌日有名観光地の津和野を訪れて、新山口乗換で北九州・福岡に抜けるルートを組みました。

 

 

山陰本線と山口線の乗換駅である益田駅です。松江・米子方面からの特急は全て山口線に向かいますので、この駅を境に山陰本線の西側はさらにローカル度が増します。こちらは萩を訪れた5年前に一度乗車したことがあります。津和野は山口線沿線にありますので、いわゆる”メインルート”の方に向かいます。

 

 

 

 

3001D(特急スーパーおき1号)と3003D(特急スーパーおき3号)の合間時間で津和野を散策することを考えた次第。メインルートと言いつつ、列車本数が極端に少ないので、半ば強制的にこの行程になりました・・・。(写真は3001D津和野到着時に撮影)

 

 

津和野駅で撮影した朱色のキハ40系気動車。少し前までは北東北でもよく見かけた車両でしたが、今は新しい車両に置き換わりました。余談ですが、津和野はそれなりに有名な観光地だと思うのですが、駅が無人駅で驚きました。(一応、観光案内所の職員さんが切符販売の委託を受けているようでしたが・・・)

 

 

 

GW明けの7日、天候もあまり良くなかったのもあってか、観光客は少なく街は静かな佇まいでした。”山陰の小京都”と称される島根・津和野。江戸時代に津和野藩の城下町として栄えたところで、掘割や白壁、この地方の特徴である赤瓦の屋根・・・古い街並みの散策を楽しむことができます。上の2枚の画像は「殿町通り」で掘割を鯉が泳いでいる風景が印象的なところです。
 

 

少し時代は新しくなって明治期以降の建物でしょうかね?古くからの店が集まるメインストリートの本町通りの建物です。

 

 

 

街外れの山の中腹にある太鼓谷稲成神社。日本5大稲荷がどこなのかは存じ上げませんが、そのうちの1つで唯一”稲荷”ではなく”稲成”を名乗っているところだそうです。参道に連なる朱の鳥居が壮観で、1本1本が誰かが奉納したもののようで、昔からの信仰の厚さを伺うことができます。

 

 

津和野川にかかる橋を渡る山口線の普通列車。この川は”日本一の清流”を標榜する高津川の支流です。高津川は支流を含め一級河川で唯一ダムのない河川らしいです。

 

 

津和野散策を終えて、午後は新山口乗換で北九州へ向かいました。写真は戸畑⇔若松間を結ぶ市営汽船。所要約3分のいわゆる渡し船です。夕方18時過ぎに到着し、向かった先は”高塔山展望台”という場所。北九州といえば夜景で有名ですが、シンボル的な若戸大橋、周辺の市街地、工場群をよい構図で撮れる場所だなと思い、こちらを訪れてみました。有名どころの皿倉山とどちらに行こうかと迷ったのですが、結果的に少々雨降りだったので、皿倉山は雲がかかってしまっていて、こちらにして正解だった次第です。

 

 

 

 

 

北九州は幾つかの市が合併して誕生した政令指定都市ということで、それぞれに成り立ちが違って深掘りすると面白そうです。例えば、若戸大橋擁する若松エリアはかつて石炭の積出港として賑わった街。鉄道が引かれた先は筑豊炭田で、若松駅にはかつて貨物用の線路が無数にあったようです。土地の理ということで”地理”、「何故ここに●●があるのか?」という問いには大抵合理的な理由があるもの。若松駅の現在は2両編成ワンマン運転の普通列車が行き交うだけ。人口はそれなりにいるので利用者は少なくはないですが、夜の駅はちょっと哀愁が漂っていました。

 

 

 

最終日は午前中だけ時間があったので、有名な八幡製鉄所のある場所を訪れてみました。単独の記念館があってもよいくらいですが、残念ながら存在しないようです。展望スペースにも少し展示がありますが、近隣の”いのちのたび博物館”というところにより詳細な歴史展示があります。(この博物館、何故か恐竜のことがやたら目立っていますが・・・北九州の産業史に関してもそれなりの展示内容でした。)

余談ですが、この展望スペースにいる係員さんが大変親切で、わりとマンツーマンでガイドしてくれます。(笑)

 

 

博物館も、製鉄所の展望スペースも、最寄り駅はスペースワールド駅です。駅名の由来である遊園地は八幡製鉄所の遊休地を活用して誕生したものとのことですが、数年前に閉園しており、真新しいアウトレットモールなどに変わっていました。写真は大分ゆきの特急ソニックが通過中のところです。

 

 

今回はダイジェスト版ということで、駆け足で振り返ってみました。