冬が終わって春本番の陽気に包まれつつある今日この頃。

画像は墓参りに行った際にお寺の境内で撮影したもの。東北地方でもそろそろ開花を迎える頃合いですが、関東地方ではこの日がまさに満開を迎えたようでした。

 

これまでも、これからも毎年迎える節目の日、、、2019年から数えること5年目を迎えました。

 

常日頃過去に思いを馳せてわけではなく、最近は節目の日を迎えると思い出すくらいでしょうか。それなりの時間が経過し、今の生活環境にも随分と慣れを感じています。とはいえ、両親がいない時代を迎えることになったこの日は、僕にとっては一大転機になった節目であることは確かで、今もそのことが影を落としているというか、忘れることはできないことのように思います。結婚をし、子供をつくり・・・という一般的で順風満帆な人生であれば、ここまで意識することはなかったことでしょう。マイノリティのシングルである事実が、この節目の意味をより深く重たいものにしているように感じています。

と言いつつ、何か解決策があるわけでもなく、クリアに解決できる類のことではないため、現実を受け止めて生きる覚悟を持つことしか自分にはできないわけですが・・・。

 

節目の日はゆかりのある場所を訪れるなど、なるべく過去を顧みる時間にしたいと思っています。今年はたまたま連休だったこともあり、18年ぶりに山形・かみのやま温泉を訪れることにしました。

 

 

福島から山形新幹線に乗換、盛岡から約3時間弱かかりました。(東京に行ったほうが早いくらい)

宿泊したのは”日本の宿古窯”さん。18年前に父の退職記念で宿泊したことがあるお宿で、父はその数日後に突然死で亡くなったので、”完全形”の家族としての最後の記憶・・・といったところです。

 

 

 

 

”山形の風土、風景、風味・・・みちのくの最上級の「旨い」が揃う古窯”という触れこみがあるように、料理が美味しいと昔から定評のある温泉旅館です。年に2、3回はひとり旅プランで温泉旅館に泊まるのですが、料理は本当にピカイチです。料理の評論ができるほど舌が肥えてはいませんが、素人目にも質の高さが伝わってくる、そんな食事をいただくことができました。

 

 

 

 

 

宿泊の翌日、午後は東京方面に向かう予定となっていましたが、午前中は街を散策することにしました。

 

この地は福島から山形、秋田、弘前などを経て青森に至る江戸時代の羽州街道の経由地にあたります。城下町、温泉町、宿場町として知られ、大名行列や幕府の巡見使、商人や出羽三山の参詣人など、多くの人々が訪れ賑わいをみせた場所とのこと。

 

古い城郭は残っていませんが、「上山城」が昭和50年代に復元され、城内は郷土資料館になっております。最上階が展望スペースとなっており、蔵王連峰の山々が一望できます。

 

 

 

名物(?)の田園風景にたたずむタワマンの姿も。周囲の風景とのミスマッチ具合がなかなかです。

 

 

武家屋敷群がお城の近くに4棟あります。こちらは17世紀建造と推定されているようで、復元されたものではないよう。

 

 

かみのやま温泉の源泉。起源は1485年と500年超の歴史があるようです、肥前国からの旅の僧が、傷ついた鶴が沼地に足をひたし飛び去る姿をみかけて温泉を発見したといわれる逸話。別名「鶴の湯」「鶴脛の湯」と呼ばれる所以とのこと。


 

本日の朝刊で盛岡市の石割桜が開花したとの記事がありました。市内も今週末は桜の見ごろとなりそうです。タイミングが合えばこのブログでも”みちのく岩手・盛岡 春の便り”を投稿できればと思います。