遠距離恋愛。


付き合い始めて9ヶ月。
お互いの仕事の都合から
会えるのは3ヶ月に1回程度。


毎日会うような恋愛ばかり
してきた僕にとって
遠距離恋愛など、論外だった。

でも、なんとかなるものだ。

言葉だけでつながる分
お互いを信じる力が試される。
心のつながりは、深く、強い。



最初の頃ほど
毎日電話は出来ないけれど
話しはじめたら
いつも2〜3時間。

あと10分で切ろうから
気づけば1時間オーバー。

9ヶ月経っても
お互い話したくて仕方ない関係が
愛しい。




距離のほかに
もう1つ阻むものがある。

彼女は少し
名が知られている。

僕の存在が知れることは
彼女の仕事にプラスにならない。

2人で自由には歩けない。
基本、会うのはホテルだけだ。
SNSにもかなり注意を払っている。

会える時間も
会える場所も
限りなく少ない。


でも


寂しさや不安を抱く必要ないくらい
満たされている。

先日、久々に会った彼女と
初めて一緒にコンビニに行った。

あまりに些細な、何でもないことだが
心から幸せで、楽しかった。
たかが、コンビニで。




まだ行けてない場所
やれてないことは
山のようにある。

つまり

山のように
楽しみが残っているということ。

9ヶ月一緒に居ても
会うだけでドキドキし
カラダを重ねるのも
新鮮でしかない。



もちろん
寂しさがゼロではないけれど
そのくらいの不自由さは
お互いの成長とスパイスになる。


将来どうするのか。
どんな形になるのか、分からない。
ただ、何も不安はない。

お互い、何とかなると
信じ切ってるし
何とかする。

もし、2人が選んだ先が
「終わり」だったとしても
その時の2人を

信じたい。



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