睡眠時無呼吸症候群による合併症~
合併症の話の前に、バス・タクシー運転手さんを対象にした調査結果を見つけましたので
報告します。
バス運転手さん216名、タクシー運転手さん172名、合計388名(平均年齢53.5歳)を簡易検査した結果、バス運転手さん23名(10.6%)、タクシー運転手さん19名(11.0%)総計42名(11.1%)が、睡眠時無呼吸症候群の疑いとなり、詳細な検査の結果、軽症:4名 中-重症:13名であった。治療を必要とした8名はCPAP療法の導入となりました。2.0%が治療を必要としていたわけです。
では、合併症の話です。
睡眠時無呼吸症候群と聞くと、日中の尋常でない眠気を思うでしょうが、高血圧、循環器(心臓)、脳疾患などの合併症を起こす悪い疾患でもあります。
高血圧
無呼吸障害を数値化した値が高いほど高血圧の合併症が上昇しています。
脳疾患
重症の睡眠時無呼吸と非睡眠時無呼吸では脳疾患で死亡する危険性が3.3倍だそうだ。重 症でなく中症でも2.86倍であり、発症リスクが高いことが分かります。
冠動脈疾患
冠動脈疾患の睡眠時無呼吸合併率は24%と高い値である。冠動脈疾患に中程度以上の呼 吸障害があると、その後5年間の心血管死が明らかに高い。
CPAP療法で冠動脈疾患の予後を改善し、治療を拒んだ患者よりも良好な臨床経過であ った。聞いたところによると治療をしないと7~8年後までに三割ほどが亡くなるそうで す。
睡眠時無呼吸が心不全の病因だけでなく、心不全の悪化と共に睡眠時無呼吸が悪化する ことがある。
このように身体的な影響だけでなく、過剰な睡魔による精神症状として抑うつ、集中力低下があり、QOL低下に繋がる。さらにマスコミでも散見される交通事故では、睡眠時無呼吸でない方に比べて事故のリスクが2 ~ 3倍に上昇するとのこと。
昨今、病に起因する事故が取り上げられていますが、これもそのひとつではないかと思われます。
睡眠時無呼吸は多くの症状があり余命に関わるため早期の診断と治療を専門施設で診ていただいてください。
ME室 ヒィ~・フゥ~おじさん





