糖尿病のおはなし

糖尿病とは

すい臓でつくられるインスリンの作用不足により、慢性的に血液中のブドウ糖が増えた状態(高血糖)になる代謝疾患です。

インスリンの作用が低下すると、体はブドウ糖をうまく取り入れられなくなります。体内で正しく利用されないまま、あり余ったブドウ糖は、尿から流れ出るようになります。

名前から勘違いされがちですが、糖尿病は「尿に糖が出る病気」ではありません。高血糖になり「うまくブドウ糖を取り入れられない病気」なので、尿に糖が出てしまうのです。

糖尿病は自覚症状がないまま進行する怖い病気です。高血糖の症状で、病気がみつかるケースが多いのです。

○高血糖の主な自覚症状

・異常な口の渇き ・頻尿 ・目のかすみ ・何となくいつもだるい ・体重減少など

○糖尿病の検査

 ・尿糖検査 ・血糖検査 ・ブドウ糖負荷試験 ・ヘモグロビンA1C(HbA1C)検査など

糖尿病と診断されたら、糖尿病合併症があるかどうかの検査も行います。

○糖尿病の種類

 大きく4つにわけられます。それぞれ原因が違いますので、治療法も異なります。

 ・1型糖尿病

 ・2型糖尿病・・・日本人の糖尿病の9割はこのタイプ

 ・妊娠糖尿病

 ・特定の原因によるその他の糖尿病

日本人の多くは、体質的に糖尿病になりやすい遺伝子を持っています。さらに、昔に比べ食生活が豊かになりすぎたことで、糖尿病患者数が増大するという事態がおこっています。

○糖尿病による慢性合併症

○糖尿病 3大合併症

 ・糖尿病神経障害

   合併症の中で最も早くでてきます。症状は様々で手足のしびれ・けがややけどの痛みに気付かない、などがあります。筋肉の委縮・筋力の低下・胃腸の不調・立ちくらみ・発汗異常など自律神経障害の症状も現れます。

・糖尿病網膜症

  眼の底にある網膜という部分の血管が悪くなり、視力が低下します。なかには失明する場合や、白内障になることも多いといわれています。

 成人の失明の原因の第1位は、糖尿病網膜症です。

・糖尿病腎症

  おしっこをつくる腎臓の毛細血管が悪くなり、徐々におしっこがつくれなくなります。人工透析を受ける必要がでてきますので、日常生活に大きな影響を及ぼします。

 人工透析になる原因の第1位は、糖尿病腎症です。