徳洲新聞 NO.780に『第2子を自力で出産した体験』掲載されました!

『新たな生命の誕生とともに 8

大和徳洲会病院

助産師 近藤慶美



第2子を自力で出産した体験


 看護師として、大学病院のNICU(新生児集中治療室)に勤務していた私は結婚して妊娠。青森県に里帰りして、助産院で第1子を産みました。この体験から自分も助産師として働きたいと考えるようになり、平成20年に大和徳洲会病院(神奈川県)の産婦人科病棟に入職しました。

 働き始めて間もなく第2子ができたことに気づき、そのタイミングの悪さに少し戸惑いながら当院の三住みつ子看護師長に相談すると、思いがけない提案をされました。

「私は4人産んだけど、心残りが一つあるの。自分の手で取り上げたかったのよ。あなた、この病院でお産してみない?」

 私は驚いて、「一人で産むんですか?どんな姿勢で産むのかさえ想像がつかないんですけど……」と聞き返すと、「片足の膝を立ててみたらいいと思うんだけど、どう?側臥位もいいわね」と、私が了解したかのような口ぶりで、ほかのスタッフにも意見を求めていました。

「第2子は自宅分娩がいいな」とぼんやり思っていましたが、「家族に見守られながら畳の上で産むのもいいかも」と、だんだんその気になりました。妊娠中は、信頼できるスタッフに温かく見守られ、産休前まで元気に働くことができました。

 そして出産当日、2年ぶりの陣痛に全てを後悔。「やっぱり自力でなんか産めないかも~」と夜勤スタッフに泣き言をこぼしましたが、子宮口がほぼ全開になると突然冷静になり、「いける!」と片足の膝を立てた姿勢で長女を取り上げることができました。

 傷もなく、出血も少なく、赤ちゃんも元気!夫、長男、私がわれ先にと赤ちゃんを奪い合いながら記念撮影。少し休んでから、その日のうちに帰宅しました。眠っている長女を見ていると、私の泣き言やわがままを聞きながらもリラックスできる雰囲気をつくってくれた後輩や、体調を気遣い温かくサポートしてくれたスタッフと医師に対して、感謝の気持ちでいっぱいになりました。そして、自力で産めたことに自信と誇りを感じ、「助産師になってよかった」と心から満足しました。主体的で自立した妊産婦の育成を支援していきたい、という思いも強くなりました。

 これからも助産師としての誇りをもって、日々成長したいと思います。』