難解医療用語辞典
病院の中で使っている言葉は、患者さんや家族にとってはとても分かりにくい専門用語があります。言葉そのものは簡単でも、日常生活で使う場合と意味が異なるものもあります。
医師が一生懸命説明しても、後になって「そのような説明は聞いていない」「聞いた内容と違う」などの問題が起きることがあります。あるいは、「何か分からないことがありますか?」と尋ねても、「はあ(何を言われたかが分からず、何を聞けばよいかもわからない)」といった場面もあります。
そのギャップを埋めるために、わかりやすい言葉できるだけ多くお伝えしたいと思います。
(1)■誤嚥【ごえん】
飲食物を飲み込むときに、食道ではなく誤って気管に入ってしまうこと。いろいろな原因で飲み込む力が弱くなる高齢者ほど起こしやすい。
「嚥」という漢字は飲み込むことを意味する。「嚥下」という言葉もあり、こちらは「飲みくだすこと」をいう。
食事中の明らかな誤嚥よりも、睡眠中などの本人も気づかない誤嚥(不顕性誤嚥)による唾液の気管への嚥下が、肺炎の発症の原因と考えられている。市中肺炎(日常生活の場での肺炎)の約60%が誤嚥性であるといわれている。
(徳洲新聞より引用)