腎臓は、老廃物を排出し、必要な物質を再吸収するなど、体をいつもよい状態に保つ
働きをしています。そんな腎臓が本来の機能を失ってしまったら…
一体どうなるのでしょう??
■腎臓の構造
腎臓は、お腹の後ろ側、背骨を挟んで左右に1個ずつあります。
形はそら豆のようで、大きさは握り拳ほど。
腎臓の中には、ボウマンのうという袋があり、その中は細い血管が糸玉状になった糸球体が入っています。ここで血液をこしだし、尿細管へ送ります。
■腎不全とは、腎臓の働きが正常の30%以下に低下した状態
血液を濾過する「糸球体」の網の目がつまると、老廃物を十分排泄できなくなります。自覚症状は、ほとんどありませんが、体がだるい、疲れやすい、頭痛、動悸、むくみなどの何気ない症状が腎機能低下のシグナルです。
■腎不全によるリスク
腎不全が進行すると、老廃物を十分に処理できないため、不必要なものや、有害なものが体内にたまっていき、次のような症状が現れます。
・尿毒症症状 ・心不全 ・貧血 ・血圧上昇 ・骨がもろくなる
■高カリウム症状に要注意
腎不全の場合、カリウムが尿から排泄されず、血中にカリウムが多くなります。
カリウムの血中濃度が異常に高くなると、心臓が止まることもあります。
※カリウムの正常値は3.4~4.9。5.5以上で要注意値、6.0は危険値となります。
■腎臓に負担がかかるもの
高血圧…高血圧は、腎臓には大きな負担。正常血圧を保って。
感染症…風邪・膀胱炎などの感染を防ぐため、うがい・手洗いでしっかりガード。
仕事・運動…激しい運動や肉体労働、疲労の蓄積は避け、疲れたら休息を。
■毎日の食事で気をつけること
腎臓に負担がかからないように、食事にも気をつけましょう。腎臓は、タンパク質・リン・カリウム・塩分などを排泄する役目があります。過剰にとり過ぎると、その分負担がかかりますので、注意しましょう。
●タンパク質は良質なものを適量に
タンパク質は魚・肉・卵・乳製品など良質なものを。
ハムやベーコンのような加工品は塩分が多く好ましくありません。
摂取したタンパク質を有効に利用するために適正なカロリーをとりましょう。
●塩分は控えめに
1日7g以下におさえましょう。
●カリウムが多い果物・野菜は適量で
果物の中でもパイナップル・みかん・りんごはカリウムが少なめ。野菜をとるときは、カリウムが水に溶ける性質を利用して、流水にさらすとよいでしょう。
腎不全が進行すると、血液透析やCAPD(連続携行式腹膜透析)、さらには腎移植が必要になってきます。症状を悪化させないために、毎日の生活に気をつけ、きちんとした治療を受けて腎臓をいたわりましょう。





