遊園地行列ひまつぶしブログ
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コーヒー道

  「コーヒーは我が人生」と言わんばかりに、暇さえあればコーヒーのことばか り考えている人がいる。私の知るコーヒー好きの1人は、「コーヒー」ではなく「珈琲」と書く。カタカナからは香りや味わいを感じられないのだそうだ。

 豆は自家焙煎。ピンセットで決められた数の豆を一つずつ選び、手回しミルでこれを挽く。お気に入りの方法でドリップし、カップに注いで、これを味わう。

 全てがこだわっているかと思いきや、客にはお洒落なカップを出すくせに、マイカップは案外普通である。必ずしも高級志向ではなく、どうもプロセスが楽しいらしい。もちろんコーヒーの味は人一倍好きである。気取った人間かと言えば、そうではない。他の人の目がないところでも、せっせと豆を煎っており、他に対して気取ることはない。

 コーヒー豆の値段はピンからキリまであるようだが、高価な豆に憧れているわけでもなく、自分の分に相応の豆から最大限のうまみを引き出せば、下手なコーヒー専門店よりずっとおいしいので、それで満足なのだそうだ。庶民でも手に入る豆から最大限の味を引き出してやることが重要らしい。もちろん、豆はなんでもいいかと言えばそうではなく、同じお金で最も質のいい豆を探しているようだ。

 趣味としては、そんなにお金がかかるわけではなく、お酒を飲む人よりはずっと安く済んでいるらしい。しかし、1杯のコーヒーを飲むためにかける手間と時間を考えれば、心のどこかに余裕を持った人だけに許された、かなり贅沢な趣味だと思う。

カラオケ

カラオケに行くと、歌詞を見ずに、"そら"で何曲も歌う人がいる。私の知合いにもかなり凄い人が何人かいるが、彼らの日常は面白い。"すさまじい"と言った方がいい例もある。本人たちから聞いた話を元に、彼らの生活を紹介したい。

 言うまでもなく毎日が音楽漬け。1日1曲のペースでマスターすることを日課にしている人もいる。新曲はこまめにチェックし、自分が生まれる前の曲や外国の曲も計画的に覚える。

 一度聴いただけで、メロディも歌詞もだいたい覚えてしまう。まるでモーツァルトのようである。最初の頃は、何度も聞かないとと覚えられなかったが、コツを覚えてからは、海綿が水を吸収するように頭の中に入るようになったという。

 一度で覚えられない曲があったら、それは難易度の高い曲で、うまく歌える人は少なく、これを見事に歌えたら、凄いと思われるので、特に力を入れて念入りに練習をする。完璧に歌えるようになったら人前で歌いたくてウズウズするそうだ。

 そんな人は、自宅にカラオケの装置を置いて練習しているのではと思いきや、案外そういう人は少ない。まず、レパートリーの数が膨大だし、1度で覚えることに命をかけているので、何度も歌って練習するためにカラオケの装置や音源を購入するのはもったいないということだ。その代わりに、iPodに自分のレパートリー曲を保存して持ち歩いている人が多いが、数千曲というのはざらである。しかし、新しく覚える時に数回聞く程度で、繰り返し聞くことは少ない。あくまでも確認用ということだ。

 彼らに共通して言えるのは、語彙の豊富さである。国語の成績が決して良くなかた人も、カラオケに取りつかれてからは、文学的な表現やお洒落な言い回しをたくさん覚え、日常使う言葉も、普通の人とはどこか違ってアーティスティックな香りすらする。また、譜面を読めない人や学校での音楽の成績が悪かった人が多い。外国の曲のレパートリーを増やすようになってから、ヒヤリング力が身につき、訳も意味もわからないまま、歌詞をそのまま覚えているうちに、その外国語(英語がほとんどだが)が理解でき、会話もできるようになった人もいる。

 彼らは、知らず知らずに、いろんな能力を開発しているのである。しかも、カラオケを通じてたくさんの人と知合いになるというオマケ付きである。たまにカラオケを歌うだけの人には計り知れない楽しさがあるようだ。

趣味の園芸

 植物を育てることを趣味にしている人びとは「変化」を楽しんでいる。植物は、同じ所にじっとして動き回らないが、実は動物よりずっと変化に富んだ生き物だ。「えっ?」と思う人もいるだろうが、例えば、ひまわりを思い出して欲しい。春に種を蒔いたら夏には自分の背丈を超える大きさになる。100日で2メートルになるひわりもあるが、平均して1日に2センチずつ伸びている計算になる。動物でこんなに急速に変化する例はあるだろうか。丈が伸びるだけでなく、葉の形や大きさも変わるなど、毎日見るたびに前の日との違いがはっきりと実感できる植物は多い。朝から夕方までの10時間足らずの間だけでも驚くほど変化していることもある。
 放置していても、勝手に成長し、花を咲かせ、実を結ぶものもあるが、水をあげたり、時々、肥料を与えたり、手をかけなければ、枯れてしまうものも多い。そういう植物は、毎日、観察して状態を知り、世話をし続けなければならない。単調な毎日の暮らしの中にも、変化を実感でき、しかも自分の世話を必要とし、観察を怠らずに手をかけ続ければ、ちゃんとそれに応えてくれるのが植物だ。
 花が咲けば、人びとは関心を向けるが、植物を育てる人たちが、花が咲き、実を結ぶまでずっと我慢し続けているかと言えば、そうではない。もちろん、花を見たり、野菜や果物の実を収穫する時は大きな喜びがあると思うが、そこに至るまでの毎日に、育てるものにしかわからない密かな喜びがあるのだ。この喜びを一度知ってしまうと簡単には止められなくなるのが園芸という趣味のようだ。

自宅でピザ

 家庭で手早く作れて、しかも毎日でも食べられる、バランスがとれた食事として、最近、ピザが密かに注目されているようだ。
 最初、「ピザを毎日食べたら栄養過多になってブクブク太るんじゃないの?」と思ったが、次の瞬間、「あ、宅配ピザのようなコッテリしたものだけがピザじゃないな」と気づいて考えを自己修正。要するに、栄養バランスやカロリーを考えてトッピングを選べばいいわけだ。具は日本の素材でもなんでも構わない。カロリーを控えたい人は生地を薄目にすればいい。こう考えると、毎日でも食べてもいいような気がしてきた。自宅で作れるのであれば、宅配ピザに比べて格段に安く済ませるだろう。
 さて、問題は手早く作れるか、ということだ。ネットでレシピを調べてみたら、オーブンで焼くのは数分で済むが、生地を作るには、イースト菌で充分発酵させる必要があるだめ時間が結構かかる模様。スーパーに売っているのは厚いものばかりで、毎日食べると太りそうだ。結局、薄い生地を短時間で作ることができるか否かが、ピザが家庭料理になるための最大のカギということになる。生地が薄いと焼き時間も短縮できるというメリットもある。
 実は、最近ピザが注目されるようになった理由の一つは、今年1月にフジテレビ系の人気番組「発掘!あるある大事典」の家庭料理シリーズで、ピザが特集され、薄い生地をなんと5分で作る方法が具体的に紹介されたからだ。多くの視聴者が「5分なら自分でもできそうだ」という気を起こしたのだろう。では、その方法は? 厚い生地はふっくらしていないと食えたものじゃないが、薄い生地だと多少パリパリの方がおいしい。だから発酵の時間を大幅に減らせる。しかし、普通のやり方だと5分では作れない。裏技が必要だ。要するに、イースト菌の発酵のスピードを速める条件を作ってやればいいわけだが、番組で紹介されたのは、生地にハチミツを混ぜ、38度で発酵するという方法。詳細は
http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/arupizza/pizza_2.html
 を見て欲しいが、小学生でも10分で作れてしまうというから、自分でもできそうだという気持ちはグッと高まる。

シャラポア

 シャラポアという美しきスタープレイヤーが登場してきてから、テニスの世界もだいぶ華やいできた。彼女が試合をする日には、かねてはテニスには興味がないオジサンたちもテレビの画面に目が釘付け。NHKの7時のニュースでは、少女漫画のタイトルロゴで使われるようなフォントで「シャラポア」という文字が大きく表示される。NHK、柔らかくなったのか、ディレクターが熱に冒されているのか不明だが、いずれにせよ彼女の人気は凄い。当分の間は活躍するだろうし、観客や視聴者は増え、テニス人気も高まるだろう。しかし、これでテニスをプレイする人の数が増えるかどうかは不明だ。あの美しさでプレイする様子を見て、「私もシャラポアみたいになりたい」と思ってテニスを始める人って、一体どのぐらいいるのだろうか。「私はシャラポアのようにはなれない」と思うのが普通の感覚ではなかろうか。テニス人口を増やすには、彼女はあまりにも美しすぎる。

余暇の楽しみ

 今日からこのブログで、人々のさまざまな余暇の楽しみ方について、思うことや気がついたことを書いていきたい。仕事や義務、様々なしがらみなどから離れて、思いのまま好きに過ごせる時間が余暇であるが、そんな余暇を過ごす時が、人が最も純粋になれる時だと思う。草野球を楽しんだり、土をいじって花や野菜を育てたり、子供と遊んだり、散歩したり、昼寝をしたり、・・・、などなど、実にいろんな余暇の過ごし方がある。そこには、儲かるからとか、得をするからとか、そんな理由はない(あれば、それは余暇とは言えないだろう)。楽しいから、くつろぐから、心が和むから、落ち着くから、・・・・、理由としては、そんなところだろう。 

 人々の余暇の過ごし方について私が興味あるのは、いろんな人生の楽しみ方を見てみたいからである。どうして見たいのか?と聞かれても、特に理由はないが、いろいろ面白い発見があって、楽しめそうな予感がする。
 今までの人生の中で、友達が楽しんでいることにつき合ったら、自分もハマッテしまったという経験を持つ人も多いだろう。私もあるが、人が楽しむ様子をのぞき見して、いろんな人生の楽しみ方と出会うことを密かに期待している。
 このブログは私の余暇に書く。書きたくなった時に書くので不定期になる。義務もなにもない中での連載なので、今回限りで終わる可能性もないわけではないが、たぶん、それはないだろう。次回を楽しみにして欲しい。たぶん、次は園芸について書くと思う。お楽しみあれ!


逆境ナイン

マネージャー堀北真希が(自分内で)ブレイク!「逆境ナイン」

112点差の逆転でおなじみの島本和彦原作映画。スジは原作通りだし、演出も漫画を意識しまくっているので、安心して観られる。映画化ってより純粋な映像化という感じ。熱血だけだと飽きちゃうけど、ダメで弱い部分が出てくる(これも原作通り)ので浮き沈みが楽しい。ただ、やる気パルスが出てこないのは疑問だ。不屈だけで勝ったことになる……。

キャストもハズレなし。不屈が男前すぎるかなと思ったけど、観ているとカッコいい役所と玉山鉄二の二枚目が上手いことダブってくる。
原作が好きな人はもう見てるだろうけど、原作なしでもバカ映画として面白い。完成度は「少林サッカー」より高いし、「アタックナンバーハーフ」より笑える。

キャストでめっけものだったのが堀北真希。知らなかったわけじゃないけど、見過ごしてきた彼女の魅力が「マネージャー」という役を得てブレイクしている。天然でかわいい、制服と体操服が似合う(制服のデザインもいいね)、軽やかな芝居が熱血の中で上手く際立っている。不屈でなくともホレる! イメージ的には5年くらい前の前田愛か。当時の前田愛の制服姿は誰もに懐かしさを抱かせる普遍的な「制服美少女」の影があったが、今作の堀北真希にはそのマネージャー版の魅力がある。「こんなマネージャーがいたらよかったなぁ」と。そういう意味でも運動部経験者必見だろう。(自分だけの思い込みか…)

公式サイトはhttp://www.gk9.jp/
しかし、音声付でかなりの内容のあらすじが見られてしまうのはどうかと。劇場の後に訪問した方がいいと思う。