知り合いがつぶやいていたので便乗するわけではないが、
 
『一晩中泣き明かした30歳若手女性研究者と書く我が国にはゴシップ新聞しかないらしい』
 
研究者がこれを読んで腹立たしく思うのは当然だと思う。
 
 
 
私は研究者ではないが、一連の報道には違和感を抱くところがあった。
 
マスコミの質は国民の質。と切って捨てるのは簡単だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
うちの母が「この発見で何が便利になるの?」
 
この言葉に集約されている気がする。
 
 
 
研究機関と一般社会の距離感の遠さの問題である。
 
 
 
 
研究者は研究の成果を出すのが職責だ。
 
マスコミは売れるものを作るのは仕方ない。
 
 
 
誰がその距離感を埋める職責を負うのか?
 
それは文教官僚であり、研究機関の職員である。
 
 
 
国の研究機関は独立行政法人化されて、
経営の合理性ばかり追われているため『数字』しか見ていない。
 
IPS細胞やSTAP細胞のような基礎研究はお金が稼ぎづらい。
 
数字で測れないものがある。
 
 
 
 
 
 
一般企業で例えるなら
 
自分たちがどういう商品(教育・研究・研究者)を扱っているのか知り、説明し、売る。
 
 
 
当たり前のことだが、文教官僚や研究機関の職員それができてるのだろうか。
 
ゆるきゃらを作って距離感を埋めるのもありかもしれないが、それでは事の本質をクリアできていない。
 
 
 
 
 
 
 
スーパーコンピュータ事業が2010年度予算の事業仕分け対象になり
蓮舫議員の「2位じゃダメなんでしょうか?」と発言し、批判されたが、
その趣旨を考えると批判されるものではなかった。
 
 
世界で一番速いスーパーコンピュータが一台必要なのか
それとも二番目のスピードでもいいから複数台必要なのか
 
 
というこのプロジェクトに総額1154億円を投入した文科省の人間と、
このプロジェクトを主導した理化学研究所の人間へした質問。
 

その問いに答えられたとは思えない。
 
 
 
文教予算がどんどん削減されていて、
日本の大学予算は先進国のなかで(対GDP 比で)最低レベルであると言われている。
 
 
しかし、「2位じゃダメなんでしょうか?」に対して明確に回答できなかった頃から
何も変わってないようでは、文教予算への国民的関心は今回のような研究者のがんばりで
一時的に増すことがあっても、本質的には増すことはないだろう。
 
 
どう思います