さて、前回の終わりは自衛隊入隊後でしたね。
航空自衛隊では、自衛隊入隊後3ヶ月の新隊員教育、専門課程を勉強する術科学校での教育を経て、部隊に配属されます。新隊員は何がなんだかわからないうち猛訓練を受けて部隊へと歩んでいくのですが、なにより3ヶ月の新隊員時代が一番厳しかったなぁって想うのであります。そこで今回の内容は新隊員教育について語ってみましょう。
朝6時、起床ラッパの合図で目を覚ました新隊員は一斉に寝ていた毛布を畳むのです。わずか5分という短い時間の中で・・・。しかもたたむという行為が、ただただ畳めばいいってものではなく、折り目を綺麗に揃え且つ全員が同じ折り方でなければなりません。しかも無論鬼教官のチェックが入るという半ばイジメにも似た世界でありまして、そのため新隊員は今までの人生でやったこともない、カンペキな畳み方をマスターしていくのであります。
あっ!ちなみに、自衛隊では布団は寒冷地の基地しかなく、基本は5枚の毛布を使って寝るのです。でも結構これで十分なんだなぁって思えるんですよ。
さて、6時5分になりますと次は集会場に集合してお決まりの点呼を取ります。朝礼を行うと次に朝から腹筋・背筋・腕立て伏せをやるんですよ。しかも確か50回くらいはやったのではないだろうか。あとちょいと面白いのが、ハンドグリップを使っての握力。朝からニギニギしていました。体もほんわかと暖かくなり、続いてはランニング3~5キロは走るわけですが、このときタダ黙々と走るのではなく、掛け声を掛けながら走るのです。「イチ・イチ・イチ・ニ~! ソ~レ!」とか「キョウノ!アサメシ!ナンダロ!ナンダロ! ゴハンに!ミソシル!タマゴモ!ツケロ!」とかくだらないことを言いながら走っております。
そして6時半から朝飯。自衛隊の食事は大してうまいわけでもなく、でも朝からのハードトレーニングと若さゆえ何でも食べられてしまうのです。でもこのとき覚えました。朝飯を食らいつく前に適度な運動をすると何と食事がおいしいのだろうかと・・・。健康にもよさそうですしね。
8時、国旗掲揚の後、課業開始。大体一日の課業は座学と体育、戦闘訓練の3つに分けられます。座学では、自衛隊員としての心構えから始まり、自衛隊の歴史やら構成など自衛隊に関する様々なことを勉強します。決して英語や数学など勉強をすることはありません。あと適性検査もよくやったなぁ。特に面白かったのが運転適正。レコードみたいな円盤があってその上に針がハンドルによって上下するんだけど、円盤には黒ポチのマークみたいなのがあって、針がその黒ポチに触れないようにハンドルを操作するというもの。特にたいしたことはないと想いつつも、結構適正が判るらしいのです。
体育は行進やら走ったり綱引き等など学校の体育の授業よりももっと簡単ですが、とにかく体力づくりに励むための運動ばかり。あと銃剣道というものもありましたね。後半には運動会もあるので、ある程度は目標を持ってやれるのですが単調な体育ばかりで、楽しいというものではなかったですね。
そして最後は戦闘訓練。お決まりの匍匐(ホフク)前進から始まり、銃の取り扱い。分解して清掃して組み立てて、銃身の中にチリひとつ入っていないことを確かめる。顔を真っ黒に塗り、夜間訓練をしたり、時には射撃場に出向き、小銃で射撃訓練をすることも。ちなみに、このとき私は最優秀射撃射手として表彰されたんですよ~。皆さん、気をつけてくださいね。貴方のことをどこかで狙っているかも(笑)
とまぁ簡単に一日の活動をお伝えしましたが、この訓練を3ヶ月間毎日繰り返すとどうなるか!?それは新隊員訓練を終了し、初めて実家に帰ったときに、母親が発した一言「どうしたの!?病気にでもなったの!?」という涙目の第一声からお分かりいただけるように、とっても痩せました。まぁ、それまでの生活が不摂生の極みであったことは間違いないだろうし、それがより母親には病気と写ってしまったのでしょう。
というわけで、新隊員教育はダイエットに最高です。ダイエットでお悩みの方!
ぜひお試しあれ。