恥ずかしながら。つい昨日ぐらいまで、
日本の建国記念日を知りませんでした。
そもそも、『国家・日本のはじまり』も、『国家・日本とは何か』も、案外難しい。
ヒントとして、ちょっと視点を変えて。
『アメリカのはじまり』『アメリカとは何か』だったら比較的イメージしやすいのです。
ウィキによると、
「イギリスさん!うち、もう植民地じゃなくて、独立した国家なんで!」
(超訳。本当はもっと怨嗟にまみれたものだったはず)
と西暦1776年7月4日に独立宣言したことを機に成立した現存国家ですと。
独立宣言=アメリカ建国と定義がはっきりして、わかりやすくていいですね。
さて、国家・日本の出生を自分なりに考えてみる。
「日本国憲法成立」は?
これは出生どころでなく、人生で例えればせいぜい「今の住所に引っ越した日」でしょう。
余談ですが、『正論』なるカタそうな雑誌の学生100人アンケートで
日本の建国者はマッカーサーと答えた子が5人いたそうな。
【西論】建国の物語さえ知らぬ高校生98%…わが国を素直に愛したい 大阪正論室長・河村直哉(1/3ページ) - 産経ニュース (sankei.com)
国家のはじまりを「出生」に例える…我ながらウマいじゃないか。
「アメリカの生まれ」がわかりやすいのも(日本以外の全ての現存国家がそうですが※)
親がいて、生まれて、名がつく、という過程が文字で残っているからなんですね。
日本が出生したときがあまりに古く、日本国内で文字が使われていなかった模様です。
出生の記録が非常にとぼしいのです。
(ないことはないが、あえて教えない、という謎スタンスを取り続けているのが最大の原因ですが)
仕方ないので文字で残っている、有名な外国の歴史書から
「『日本』という名乗り」の起源を探ります。
シナ大陸の帝国『魏』から「倭」と呼ばれていたところ、
「私たちの国は やまと です」
としています。
(魏志 倭人伝 邪馬台国:3世紀おわりごろ)
ところで やまと に当てる漢字には試行錯誤があったようです。
万葉集に登場する やまと と読む歌を調べると、古い順に
「山跡」(雄略天皇=五世紀ごろ?)「山常」「八間跡」「大和」
が当てられているそうです。
7世紀にいよいよ「日本(やまと)」となり、今に至ります。
(読みが ひのもと にほん にっぽん となった経緯は判然としないようです)
教科書では学べない〜なぜ日本はヤマトの国と呼ばれるのか?〜|小名木善行 - YouTube
ともあれ魏志(倭人伝)は3世紀のおわり、つまり古墳時代の書物で、
このときの日本列島はすでに、ヤマトを名乗る国家でした。
古墳時代の古墳とは、ザックリ言うと大和朝廷の天皇の大きな墓のことです。
(天皇の親戚その他有力者の古墳もあります)
というわけで、
「日本が生まれた日」の正解は、大和朝廷の初代天皇の即位日でした。
初代天皇の即位日は日本書紀で『辛酉年春正月庚辰朔』と書かれてます。
(わたしは読めません)
この日を特定するため研究した明治政府が「即位の日は西暦紀元前660年2月11日」と結論しました。
(実際のところは紀元前1世紀ごろだと思います。春に1年、秋に1年と数えた時期があったこと など から)
ちらっと述べましたが(※)、
生まれも由来もハッキリしないほどに成立の古い国家(滅びていない)は、世界で日本だけです。
歴史が長い世界の王室トップ10!世界最古の王家は「日本の皇室」である - Latte
今上天皇が第何代かご存じですか?第126代です。ひえー。
今日も、アマテラス様の関係者様にお詣りに行こうかな。