私は何かを忘れていた
それがなんなのか わからずに
誰もいない部屋の隅で
深く深く眠っていた

誰かの優しさを知るたびに
私は何かを探そうとする

何もしたくないって思っていたけど
知らない場所に黙って隠れていた何かが
誰かの声に呼び起こされた

人知れず生きている
あの声のない夜の中で
ため息をついて虚しく空を見ていたら
なぜかわからないけれど 
ただひとつの 煌くあの星のかけらに
手を伸ばしたそうと
懸命になった私がいた

届かない想いは
やがて
どこへ向かうのだろう
それさえ知れば
答えは見つかるのに
もう少しで
何か思い出せそうなのに ...