「南相馬市長、桜井勝延氏講義」
11月26日(土)日本政策学校の開学式後の
第一回講義は、今回の東日本大震災で誰もが知ることとなった
南相馬市の市長をされている桜井勝延氏の講義でした。
私自身の講義に臨むテーマ設定は
この誰もが経験したことがない災害の中で
どのような心境の中決断の軸を持って事にあたられたのか
また、それを経て思っていることを理解し
自分自身の心の備えとしておく、をイメージしていました。
テーマは「東日本大震災における南相馬市の状況について」
(以下、講義内容メモを元に私の視点で整理したものです)
地震発生時に市長は、議会で答弁中であった
対策本部を設置、避難勧告を出すも、すぐに津波が(1波、2波)が襲来し
結果的に広大な(杉並区全域以上の広さ)の土地が消失
海岸から2kmの農家は全滅
~原発と放射能、避難指示が出ない地域~
3ヶ月間は、2000名を超える行方不明者が出る状況
すぐに放射能の問題が発生するが、12日の時点で国からも何の情報もなく
20km圏内の地域で避難指示が出ない。
国も県も後から分かった事だが情報はあったが、その時に一切教えてくれない
結果多くの住民が、状況も分からぬまま留まる形になり
とてつもない恐怖を感じた。
(国も県も何も判断しない)
住民が個別判断で避難した人もいたが、
正しい情報が無かったので、
結果的に線量が高い地域にわざわざ動いてしまった人もいた。
原発事故により、南相馬市の人口は7人中6人がいなくなる状況に。
マスコミは真実を伝えるのが仕事であるのに
原発事故の後、大手各社は一切いなくなってしまった。
南相馬市は食料、物資が届かない状況で孤立。
でも、それを伝えてくれるマスコミがいなくなった。
その後、大分経って市内の農家の牛肉からセシウムが出た時には
30社ものマスコミが押しかけて農家を糾弾。
マスコミの使命とは何なのだろうか?と問いかけたい。
その問題意識もあり、その後ユーチューブで海外メディアに発信した。
自分は市長になって一年ちょっとでこの震災に遭遇した。
その中で、首長として「命を守る事」を最優先にしてきた。
特に有事においては、地域毎の首長の決断によって
地域の運命が変わってしまうと実感
13日、14日の時点で
国からも何の情報、指示もない中で
新潟県知事が連絡をくれて、
「南相馬市の人が避難するなら新潟県は全員を受けれます」
と言ってくれた。本当にありがたかったし
これこそが首長だから出来る決断だと。
現在、義務教育を受けている子供達の為に
自分の判断で、30km圏外への通学を実施
バス20台、一日100万円かかっているが
子供達から教育を受ける機会を奪いたくない
(20km圏内は100%学校閉鎖)
除染も自分達で行っている。
「何を大切にすべきか」「誰が命を守れるのか」
これは大切なテーマである。
必要なのは、『使命』
つまり何のために自分の命を費やすのか
首長の使命、政治家の使命、マスコミの使命・・・
それぞれにやるべき事、やならければいけない事があるはず。
よりよい(必要な)法律を瞬時につくっていくことも大切だし
政治家はこうゆう時こそ、メッセージを伝えなければいけない
こうゆう時こそ、この国の国力を示す時ではないのか!?
いま、大切なのは「人の心を再生すること」だと思う。
先人達から受け継いできた命を
(人だけでなく自然や家畜も含め)
大切にするということ。
命は今しかないし、今輝いている命を大切にする
それが政治の使命だと。
人が自らの命を絶たなければいけないような
国であってはいけない
彼らに希望を与えられなければいけない。
そして、最後に
『民の力でしか、国は変えられない』
というメッセージを述べられました。
~講義を受けて~
私のレポートが正確でない部分もあるでしょうし
また、桜井市長の想いを伝えられたとは到底思いません。
私は講義を受ける前に自分で設定してた課題や疑問は
お話いただいた中の具体的な事項とメッセージの中に
全て集約されていました。
正直、この人に今の私に質問出来ることなど無いと
思ってしまいました。
元々、使命感をお持ちの方なのでしょうが
今回の震災の経験を経ながらより大きな使命感を
抱かれるようになったのでは、と思います。
『使命』
自らの命をかけてやれること
そうゆう事を見つけて取り組むこと
正にこのテーマについて考えていた私にとっては
この講義で魂が揺さぶられました。
何も有事に限ったことではなく、平時においても
また政治に関係なく、仕事やプライベートにおいても
とても大切なことだと。
人の命は有限だからこそ、何に命を使うかはとても重要である
それが再確認出来た事が、一番の学びであると。
そして行動をしなければ何も意味はないことも。
追伸:桜井市長の握手はとても力強かったです。

