天瓜粉しんじつ吾子(あこ)は無一物  鷹羽狩行

 

 

 天瓜粉(てんかふん)・・昭和の時代、打ち粉として小児の皮膚に散布し、あせも、ただれの予防などに用いた。(大辞林) <天瓜粉ところきらはず打たれけり  日野草城>の句は、当時の様子をよく詠んでいると思います。

 大田区久が原に昭和26年建築の木造住宅が残されていて、今は「昭和の暮し博物館」として開放されています。当時の暮しそのものが再現されていて、懐かしく感じたものです。