見上げれば残り百段新樹光  フーザンボー

 

 新樹・・みずみずしい若葉が芽吹いた新緑の樹木のことで、初夏の季語になります。新樹山・新樹雨など、美しい言葉です。若葉や新緑などと似ている季語ですが、樹木に重きを置いているのです。

 神奈川県二宮町の吾妻山は山とは言えない低山ですが、入口からいきなり300段ほど急な階段を登らなければなりません。途中百段ごとに小休憩しながら、残り百段ほどのところで前方を見上げたときの景です。