朝もやの離れ群青あやめ草


 北海道の大雪山の麓にある湿原を、クマよけの鈴を鳴らしながら歩いていたときのことです。突然光が射してきて、正面の山影に虹が現れ、木道の足もとには、群青色のあやめ草がいっぱい咲いていたのでした。10年前のことですが、この景色、昨日のことのように目に焼き付いています。