回廊にひらひらと蝶舞ひにけり夢かまぼろし活け花なりて


 昨日のブログの続きです。ある大きなお寺の回廊に座って、枯山水の庭を眺めていたときのことです。どこからか蝶々がひらひらと回廊の中に舞い降りてきて、回廊の奥へ奥へと飛んでゆくのです。後を追いかけて回廊を回ってみましたが、見失ってしまいました。でも、そこには、淡いピンク色の花が、暗い廊下の片隅に怪しい光を放って、活かっていたのです。それはまるで、夢を見ているような不思議な出来事でした。