漱石の菫と思う円覚寺


 円覚寺は、今桜がきれいですが、道端には、いくつも可憐なすみれをみることができます。すみれの俳句では、芭蕉の「山路来て何やらゆかしすみれ草」が有名ですが、私は、夏目漱石の「菫程な小さき人に生まれたし」が大好きです。「すみれほどな」の表現にまいってしまいます。漱石は、円覚寺を何度か訪れています。もしかしたら、円覚寺のすみれを見て詠んだのかも知れませんね。