三月の闇より月華五大堂

 3月11日の大震災から1年が過ぎました。あの日、被災地は震災の闇の中、繰り返しの余震に怯えました。津波にのみ込まれ、多くの犠牲者がでました。辛すぎる出来事です。

 あれから1年。今、被災地を春のおぼろ月が照らし、その光は裸木の梢にも、花を咲かせるかのように注がれています。松島のシンボル、五大堂は、奇跡的に津波を被りませんでしたが、その五大堂の上に月がのぼり、その光は被災地の海や荒れ野にも、あまねく注がれているのでした。