やっとというか、ついにというか、今年度の受験がすべて終わりました。
私にとって、今年の受験は、今まで経験した中で1番過酷で、そして最もやり甲斐のある受験でした。
過酷だったというのは、やはり定員一杯16名の生徒がいたことによって、その分質問も多く、その他、教材作りや事務的なことも含めて、仕事量が圧倒的に多かったということです。今日で32連勤ということになました。
やり甲斐があったというのは、例年に比べ、様々な問題を授業や個人的な質問の中で子どもたちに教えることができた点です。もう中学受験一筋28年にもなりますが、初めて知るような知識にもたくさん出会い、自分としても良い勉強をさせてもらいました。
入試結果はというと、それはもちろん全員が第一志望合格という結果になったわけではありません。
しかし、私には、とても満足のいく結果でした。
不合格だったことを心から残念に思っている生徒や親御さんがいたとしたら不謹慎な話かもしれませんが、私は「良い受験」というのは、必ずしも「第一志望に合格する受験」ではないと思っています。
「良い受験」とは、合格も不合格も経験し、喜びも悲しみも悔しさも感じ、最後にはその結果を受け入れ、自分の頑張った点やもっと頑張れた点を謙虚に見つめ直せるような、そんな受験だと思います。
中学受験はゴールではありません。スタートなのです。そのスタートでいかに有意義な経験をするか。私はそれが最も大切なことだと思います。
6年生最後の授業で、私は、こんな話をしました。
「みんなを木にたとえるとすると、君たちはみな一人ひとり違う木だ。桜の木なのにケヤキの木になろうとしてもそれは難しい。無理にそれを目指せば、形としては成功したとしても心からの幸福は得られないと思う。皆は自分が何の木として生まれて来たのかを良く考え、それにあった生き方をしてほしい。つまり、自分がどういう生き方をしたら幸せを感じることのできる人間なのかを考え、それを見つけたらそれを得るために努力を惜しまないような生き方をしてほしい。しかし、その答えは、そう簡単にはわからないし、誰かが教えてくれることもない。それはただ、君たちの目の前にぽんと置かれた試練に正面からぶつかり、それを一つ一つ乗り越えていくことによってのみ得られるものだ」
きっと彼らには何かが伝わったと思います。
そして、この受験の経験は、彼らがあるべき自分の人生を見つけるための大きな力となるでしょう。
私は、皆、本当に良い受験ができたと心から思っています。
6年生のみんな、保護者の皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、素晴らしい時間を共有させていただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
今年の入試結果はホームページでご覧下さい。。