中学受験を目指すお子様をお持ちのご両親からよく質問されること。
「親はどれくらい子供の勉強にかかわったら良いのでしょう?」
このご質問に対しては、
「それはお子様次第ですね」
とお答えするほかはありません。
手がかからない子なら、親御さんは何もしなくて構いませんが、手がかかる子だと、親御さんがかかわらないとどうにもなりません。
それでは、「手がかかる子」というのはどのような子なのでしょう?具体的にお話します。
1、宿題・持ち物をよく忘れる子。
2、漢字テストや、社会の暗記テストのように、ただ勉強さえすれば必ず点が取れるテストで、かなり悪い点を取り続ける子。
3、日ごろの確認テスト(それほど難解でないもの)で、おおむね6割を取れない子。
以上の、3点ともにあてはまる子の場合は、塾だけではどうにもならない場合が多いです。
塾というのは、物事を教える場所で練習させる場所ではありません。
例えば、塾では、
「来週の金曜日にはこのプリントからテストが出るよ」
と、出題の範囲を明らかにし、その内容についても解説します。
しかし例えば、歴史でいうと、織田信長という人物の名前を覚えたり、書けるようにさせるのは家庭学習なのです。
私が、親なら、
「楽市楽座をした人で、本能寺で明智光秀に討たれた人は誰?」
と子供に質問し、何度も「織田信長」と書かせます。
しかし、それを塾でやっていたのでは、いくら時間があっても足りません。
それは、あくまでもご家庭でやるべきことなのです。
要は、それを、一人でできる子なのか、親御さんに手伝ってもらわなければできない子なのか、ということです。
親御さんに手伝ってもらわなければできない子の存在は、実はとても多いのが現実です。
それなのに、親御さんが忙しくて見てあげられないとすると、これは悲劇です。
いくら塾を変えても何の解決策にもなりませんし、もし、家庭教師をつけるなら、
「目の前で、織田信長と10回書いてごらん」
というような、「教える」というよりはむしろ、「やらせる」ことを目的とした先生をつけなければなりません。
ワイズですと、1科目1組のプリントを覚えるのに、およそ2~3時間はかかると思います。
それを、理科と社会の2科目、あとは漢字、となると6時間。
塾以外にそんなに家庭教師をつける経済的・:時間的な余裕があるご家庭はそれほど多くないはずです。
しかも、その家庭教師さんは何を教えるわけでもなく、ただ、「これを覚えなさい」「覚えられなければ書きなさい」と指示するだけ。
やはりこれをすべきなのは本来親御さんなのです。
しかし、そうなると、
「そんな大変な受験ならやめてしまえばいい」
という声も聞こえてきそうですが、それも良く考えなければなりません。
どういうことかというと、上記の1.2.3のすべてに当てはまる子というのは、中学生になった時に落ちこぼれてしまう可能性が高いです。
つまり、中学受験をするしないにかかわらず、上記1,2,3に当てはまる子は、今にうちに何とかしてあげなければならないのです。
そう申し上げると
「でも学校では特に何も言われませんから」
とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、小学校の評価基準は極めて曖昧です。
ですから、中学生になってからの成績表を見て初めて危機感を持たれる方もたくさんいらっしゃることでしょう。
ですから、とにかく、今、何とかしなければなりません。
それでは、上記1,2,3に当てはまる子というのはどうしてそうなってしまったのでしょうか。
これは、本当に難しい問題で、そう簡単にわかりませんし、説明もつけられません。
しかし、私なりの考えを書くとすると、
1、本人の性格的なもの。
2、何らかの発達障害。
3、本人の精神的成熟度が低いこと。
4、これまでの生活の中で、親御さんがお子さんに向き合う時間(一緒に本を読んだり、おしゃべりをしたり、勉強を教えたり)が短かかったこと。
などの可能性が挙げられると思います。
いずれにしろ、これらの子はすべてご両親の助けを必要としています。