日本でのCD総売り上げが500万枚を突破し、NHK「紅白歌合戦」にも2年連続で出場した韓国の5人組ダンスボーカルグループ、東方神起が3日をもってグループ活動を無期限休止することを、日本の所属事務所、エイベックスが同日、発表した。
韓国の所属事務所とメンバー3人が契約問題で対立していることが原因とみられ、5人と日韓の関係者が協議を重ねた結果、休止を決めた。
今後はソロ活動に専念する。
この日午後6時、エイベックスが活動休止を発表。書面では「『東方神起』としての活動は休止致しますが、当社は類いまれなる才能を持つ未来ある若者として、今後も5人の活動を全力でサポートして参る所存です」と個々の活動の後押しを約束。「温かく見守って頂けるよう、お願い申し上げます」と結んだ。
同社によると、休止の明確な期限はなく、ファンクラブは現在調整中。ただ、公式HPは残る。休止はHPやファンクラブサイト、メールマガジンでも報告されたが、発表2時間で1500件超の要望メールが殺到。そのほとんどが、応援メッセージやファンクラブ存続を願う内容だった。
関係者によると、休止は5人と日韓両国の関係者が何度も協議を重ねた結果で、「それぞれの新たな夢や方向性に向かって歩んでいくことを決めた」と経緯を明かした。
東方神起は04年に韓国でデビュー。05年には日本デビューも果たし、08年から紅白歌合戦に2年連続で出場したほか、日本レコード大賞優秀作品賞を2年連続で受賞するなど、日韓をはじめアジアでの人気は絶大。厳しいCD不況下にもかかわらず、日本での総売り上げ枚数は513万枚にものぼった。
だが、昨年7月にジェジュン(24)、ジュンス(23)、ユチョン(23)の3人が、13年間という長期契約や収益分配などでの不当性を主張し、韓国の所属事務所、SMエンターテインメントと対立。10月には本国の裁判で不公正契約と認定され、3人は新事務所で活動を開始。各国で予定していた公演を中止し、韓国では解散危機とも報じられた。
5人での活動は昨年大みそかに生出演したTBS系「CDTV SPECIAL!年越しプレミアライブ2009→2010」のステージが最後に。
今後はソロ活動に専念していくが、関係者は「5人の歩む道が一致することがあれば、東方神起として活動する可能性があるかもしれません」と含みをもたせている。