【クアラルンプール】 野党連合・人民同盟(PR)の実質的指導者である、アンワル・イブラヒム元副首相の同性愛裁判が2日、クアラルンプール(KL)の高等裁判所で始まった。


高裁のモハマド・ザビダン裁判長は、アンワル氏の弁護団から出されていた裁判手続き停止要請を却下、同日行われずじまいとなった本格的な審理は3日から行われることが決まった。



多くのアンワル元副首相支持者やマスコミ関係者らが詰めかける中、裁判は午前9時半ごろ開始されたが、弁護団から1月29日に出された連邦裁判所による判決内容を精査するために連邦裁のザキ・アズミ首席裁判官と会いたいとの要望を受け、午後2時半まで休廷となった。弁護団はその後、ザキ裁判官に会えなかった代わりに、控訴裁判所のアラウディン・モハメド・シェリフ長官に3日に会うよう言われたとして、再度の裁判手続きの停止を求めたが、高裁は「特別な状況があるとは認められない」と停止要求は却下、その上で審理開始を3日午後2時半まで延期するとした。



アンワル氏の弁護団は検察側にDNA鑑定書など起訴に関わる証拠の提供を求めており、昨年7月に高裁がこれを認める決定を下したが、同11月に控訴裁判所がこれを棄却、さらに連邦栽が先ごろ、控訴栽の判断を支持する決定を行なっていた。



同案件は、2008年にアンワル元副首相の元助手が告発していたもので、有罪となれば最高で禁固20年が科せられるため、アンワル氏の政治生命がかかっている。人権団体や野党連合・人民同盟(PR)支持者らは政治的な意図に基づくでっち上げだとして、裁判を行なわないよう求めていた。



アンワル氏は、マハティール内閣で副首相を務めていた1998年に同性愛容疑で逮捕され失職。捜査を妨害したとして職権濫用に問われた裁判では2002年にアンワル氏の有罪が確定したが、同性愛容疑については2004年に連邦裁が無罪判決を言い渡していた。



(ザ・サン電子版、ザ・スター電子版、ベルナマ通信、2月2日)




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2009/2/14(日)@渋谷DUO<ヴァレンタインSpecial Live>

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