17日、エジプト北部アレクサンドリアで、海底遺跡から引き揚げられたクレオパトラ女王時代の神殿に使われていたとみられる塔門の一部(共同)【フォト】
エジプト考古最高評議会は17日、同国北部アレクサンドリアの港近くの海底遺跡から、古代エジプト・プトレマイオス朝のクレオパトラ女王の治世(紀元前51~30年)に、神殿に使われていたとみられる塔門の一部を引き揚げ、報道陣に公開した。
評議会によると、1998年にギリシャとエジプトの調査団が発見した約400点の遺物の一つ。評議会のザヒ・ハワス事務局長は「神殿の近くに、クレオパトラの霊廟(れいびょう)があるかもしれない」と話している。
塔門の一部は高さ約2・3メートル、重さ約9トンの石片で、花こう岩から切り出されていた。女神「イシス」にささげられた神殿の一部だったようだ。
同遺跡にはプトレマイオス朝の神殿のほか、宮殿の跡もあり、地震や地盤沈下で海中に沈んだと考えられている。事務局長は「古代アレクサンドリアの歴史を考える上で貴重な遺物だ」と語った。
評議会は、約100人の報道関係者らが見守る中、クレーンで石片を引き揚げた。今後、同国が建設する「水中博物館」などに展示されるという。(共同)
あなたの悩みをガイド(守護霊)に手助けしてもらいせんか?
http://shigotansaku.com