映画「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」(12月12日公開)のワールドプレミアがこのほど、着想を与えた名作「フランダースの犬」の故郷、ベルギーのアントワープで行われ、主演のジャニーズJr.森本慎太郎(12)が、聖母大聖堂にあるルーベンス作「キリストの降架」の前で史上初の会見を行った。



森本の兄貴分、中山優馬(15)が応援に駆けつけ、2人は日本とフランダース地方の友好大使に任命された。

 現地時間15日朝、アントワープのUGCシネマで行われたワールドプレミアには、地元の小学校から4-6年生約230人が招かれ、オランダ語の字幕付きで映画が上映された。



 オランダ語圏の子どもたちには面白いと感じたのか、劇中で「うん!」と返事をする森本のセリフに大ウケ。一方、悲しい結末に泣きじゃくる子どももいて、最後は客席でともに観賞した森本と中山に、総立ちで熱い拍手を送った。森本は「ダンクウェル」とオランダ語で感謝のあいさつ。「楽しめたでしょうか?」と問うと、子どもたちは口々に笑顔で「うん!」と答えた。



 また、「モーイ」(美しい)「シュカティッヒ」(犬がかわいい)などの感想も続出。森本は子どもたちとハイタッチで親善を深めた。

 同日夕、会見が行われた聖母大聖堂は、「フランダースの犬」で、主人公ネロと愛犬パトラッシュが「キリストの降架」を見上げながら死んでいく、涙のラストシーンの場所。



 森本は「心臓がバクバク」と緊張しながらも、「ここで会見させていただくのは、すごくうれしい。思い出に残ります」と感激の様子。朝のプレミアを経て「笑ったり、泣いたり、みんなすごい拍手してくれて、映画に自信を持ちました」と明るい笑顔を見せた。



 同席した中山は「この年で、すごいプレッシャーと不安だと思うので応援に来ました。映画の中では本当に役者で、いつもの慎太郎とは全然違うのでビックリ」と森本を激励。さらに、「友好大使に選ばれて、とても光栄に思います。ルーベンスの絵を見られたのも感動です」と話した。



 今回、映画初出演にして初主演を飾った森本は「優馬くんとは2回ドラマで共演していて、一緒にいるとすごく安心できます。一緒に遊べるし」と笑った。