第30回ぴあフィルムフェスティバルや釜山国際映画祭で、グランプリを受賞した映画「無防備」で、実際の出産シーンを無修正で上映する事が分かった。
この映画は、プラスチック工場で働く主人公の主婦が、新人の妊婦の指導をするうちに自分の不幸な人生を振り返り葛藤する、という内容の映画。クライマックスで、市井監督の妻で妊婦役の女優・今野早苗が出産するシーンが撮影されていた。
昨年7月に「ぴあフィルムフェスティバル」のコンペティション部門に出品された際、映倫は出産シーンにモザイク処理することで上映を許可した。しかし、劇場公開に伴い、無修正での上映を望んだ配給会社のエスピーオーが再審査を申し出、「R18+(18歳未満観覧禁止)」の指定付きで無修正公開を許可した。日本映画では史上初めてのことになった。