8月26日、産経新聞の朝刊にSMAPのCD宣伝を兼ねたメッセージが特別に掲載された。「幸せな国のつくり方」と題した文章を表にし、裏には新曲プロモーションになっているもの。衆議院選挙の最中だったこともあり、追い込まれた自民党のメディア対策ともとられるが、日本ではほとんど話題になっていない。草なぎ剛さんのあの騒動に比べると異例なものでもある。



 これについて、韓国人ブロガーのソンウォンソブは「日本総選挙の過程で、静かに埋もれた事件がある。SMAPが関連されている事件。人気芸能人の一言が社会的に大きな関心事になる韓国とは全く異なる日本の雰囲気を感じられる事件であった」と述べ、「文章のどこにも自民党や民主党を名指すところはないが、誰がみても自民党を応援する露骨なメッセージだったことは明らかである」と指摘する。



 その上で、「海外メディアはこの奇異な現象を大きく取り上げたが、当の日本国内ではこの事件に言及した報道は見当たらない。この広告がネットオークションにかけられるほど話題になったが、その内容には誰も関心を示さなかった」とし、「この文章をSMAPのメンバーが自ら書いたと思う人はいない。誰がみてもジャニーズと右翼メディア産経の合作品だろうが、このようなことに名義貸しをするSMAPや、それにまったく動揺しないファン、そしてマスメディアなど、韓国的な視角からみれば本当に不思議なものだ」と付け加え、「SMAPの自民党支持事件」として騒動にならなかったことに疑問を呈す。



 というのも、韓国では大手ポータルサイトの人気急上昇ワードには常に芸能人の名前が登場するほど芸能人への関心度が高く、ちょっとしたエピソードや、演技などあらゆる面において人気芸能人の話題はホットなもので、特に発言に影響力を持つ人気芸能人が特定政党を支持するような発言でもしたら大騒動になりかねない。

 最後にブログ主は、日本と韓国の対照的な反応に触れ「韓国ならこんな子供だましの真似は絶対に通用しない。果たしてこの違いはどこで生ずるのか知りたい」と結んでいる。