アイドルグループ「嵐」の二宮和也(26)と俳優松山ケンイチ(24)が初共演・W主演で、累計1000万部超の人気ハイパーサスペンスコミックス「GANTZ(ガンツ)」が実写映画化されることが7日、分かった。




前後編2部作で11月にクランクインし2011年新春と春に公開。過激なアクションや、二宮が演じる“巨乳好き”な若者という設定も話題を呼びそうだ。




 「GANTZ」は、奥浩哉さんが「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に2000年7月から連載。黒い謎の球体(GANTZ)に召喚され、異形の“星人”と呼ばれるものと戦い続けることを強いられる、現実の世界では死んだはずの人間たちを描いた作品だ。




 米ハリウッドを含めた多くの映画会社、プロダクションが争奪戦を繰り広げていたが、「デスノート」や「20世紀少年」を手掛けた日本テレビが映画化権を獲得。東宝などと組んで製作する。監督は、佐藤信介氏。



 ハードなバイオレンスやアクション、セクシーな場面もあり、CGも多用することから総制作費40億円を超える大作だ。日テレの佐藤貴博プロデューサーは「前編はほぼ原作をもとにするが、後編は映画オリジナルの結末で物語を終わらせる」と明かした。



 二宮が演じるのは私立大学4年生の玄野計(くろの・けい)。松山は玄野とは幼なじみだったが、現在は高卒後家族のために働いている加藤勝(まさる)役。地下鉄の駅で偶然出会った2人は、ホームから転落した人を助けようとして誤ってともに電車にひかれる瞬間、そろってGANTZに召喚される。



星人を殺す戦いを続ける理不尽な状況に追い込まれて玄野は順応して戦いを続け生き抜くことを選択、一方加藤はGANTZの世界を嫌悪し、敵を殺さない戦いを選ぼうとするが…という展開だ。



 クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」以来の映画となる二宮は「大好きな作品に出られるだけで幸せです! それが皆さんの大好きな作品になるよう、全力でがんばります! この作品は、僕に人間の愚かで傲慢(ごうまん)な部分を教えてくれました。光が影を作るのではなく、影が存在したくて光を造り出す的な。その矛盾が愛を生み出すんだと。まぁ…一言で言うとマニアックです(笑)」。



 松山は「エンターテインメントではありますが描いているテーマは傷つけ合うことの無意味さです。このようなテーマは今までのいろんな作品に盛り込まれていますが、この作品は斬新で、大胆なところがたくさんあってそんな新しい映画に挑戦しようと思います」と話している。



 また、玄野は巨乳好きの設定。原作では全裸で登場する、かわいくて巨乳な岸本恵役も注目だ。