人気絶頂だった1980年に惜しまれつつ芸能界を引退した山口百恵さん(50)が、TBS系の人気歌番組「ザ・ベストテン」に出演して披露した全12曲と、122回のランクインを網羅したDVDボックス「ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版」が、12月16日に発売されることが7日、分かった。



 「ザ・ベストテン」は1978年1月19日から89年の9月28日まで、毎週木曜午後9時から全603回放送され、41・7%(ビデオリサーチ調べ)の最高視聴率を獲得した。百恵さんは、第2回放送に「赤い絆」で初出演、同年11月発売の「いい日旅立ち」で、女性ソロ歌手初のランキング1位を獲得した。



 そんな百恵さんが80年11月20日の引退直前に「さよならの向う側」で有終の美を飾るまでの約2年10カ月の全記録を初DVD化し、約7時間におよぶ映像(ディスク5枚)で振り返る。


番組名物のミラーゲートからの登場シーンや、司会の久米宏&黒柳徹子とのトークに加え、百恵さんが20歳の誕生日を出演者がお祝いするシーン、映画のロケに向かう成田空港での突撃インタビュー、結婚発表から引退までの間に出演したシーンなど、ファン垂ぜんのお宝映像が満載だ。



さらに、豪華プレミアムブックレットが封入されるほか、特典映像として、「ザ・ベストテン」の前身番組「トップスターショー・歌ある限り」から、「秋桜」「横須賀ストーリー」「イミテイションゴールド」「夢先案内人」を歌う百恵さんの映像も収録される見込みだ。価格は2万4990円(税込み)。



 今回のベースになったのは、同番組をはじめ、百恵さんの「日本武道館さよならコンサート」の演出を手掛けた元TBSプロデューサー、山田修爾さんが編集したプライベート盤。山田さんは、百恵さんの引退から約10年後、百恵さんの出演シーンをまとめた映像を4日間泊まり込みで編集し、百恵さんにプレゼントしたところ、とても喜んでくれたという。



今年が「ザ・ベストテン」の放送開始から30周年で、百恵さんが所属した「ホリプロ」が創立50周年であることから、TBS側が、百恵さんに許諾を得るために、山田さんとホリプロを通じて話をしたところ、百恵さんも「記念すべき年なので」と快諾したという。




 山田さんは「百恵さんは同じ歌を歌っていても、出演回によってすべて違っていました。そのときのご本人の気持ち、コンディションなどが表れている、百恵さんの記録、ドキュメントであります」と話している。




◆息子2人も芸能界デビュー

 百恵さんは、俳優の三浦友和(57)と80年11月19日に結婚し、「世紀のカップル」と呼ばれたが、そのDNAを受け継ぐ2人の息子たちも、芸能界入りした。長男の三浦祐太朗(25)は、昨年11月、ロックバンド「Peaky SALT(ピーキーソルト)」のボーカル兼ギターのユウとして、シングル「イトシセツナナミダ」でメジャーデビュー。次男・三浦貴大(たかひろ=23)は、来年夏公開の映画「RAILWAYS-レイルウェイズ」(錦織良成監督)で俳優デビューする。