先日、ニルヴァーナのメンバーが、音楽ゲーム『Guitar Hero 5』におけるカート・コバーンのキャラクターの使われ方に抗議する声明を発表したが、ボン・ジョヴィのフロントマン、ジョン・ボン・ジョヴィもこの設定には難色を示した。
すでにお伝えしたとおり、同ゲームでは、プレイヤーが望めばコバーンのキャラクターがニルヴァーナ以外のどのトラックをもプレイできるようになっている。
ボン・ジョヴィは「自分もそうなりたいかはわからない」とBBCに話した。
「俺のカートゥーン・ヴァージョンから別人の声が出るのを聴きたいかって? どうだろうな、ちょっと無理やりって思うね」
彼のところにも同シリーズ登場のオファーが来たが、断ったそうだ。
「書類見たよ。ゲームに登場して欲しいっていわれたけど、パスした」「でも誰も、俺がほかの人の曲を歌うって話は持ち出してこなかったな。(そう聞いたら)どう反応したか、わからない。同意したかどうか、わからない」
コバーンのキャラクター使用方法については、彼の未亡人コートニー・ラヴも「契約違反」との不満の声を上げたが、『Guitar Hero』のCEOダン・ローゼンスゥエイグは、ラヴは契約の内容を完全に把握していたはずだとNME.COMに示唆したという。
「ニルヴァーナ、音楽ゲームでのカート・コバーンの使われ方に不満」記事
ニルヴァーナの元メンバー、クリス・ノヴォセリックとデイヴ・グロールが、ミュージック・ビデオ『Guitar Hero』でのカート・コバーンの使われ方に「愕然とし失望した」との声明を発表した。同ゲームに登場するコバーンのキャラクターは、ニルヴァーナのトラックだけでなく、べつのアーティストの曲もプレイできるよう設定されているという。
BBCによると、ノヴォセリックとグロールは「コバーンのキャラクターが、プレイヤーが望めばどのトラックでもプレイ可能だったとは知らなかった」「カートのイメージがニルヴァーナのトラック2曲と一緒に使われるというのは聞いていたが、プレイヤーがそのキャラクターをアンロックできるとは知らなかった」との共同声明を発表した。
ゲーム・メーカーのActivisionは、コバーンの未亡人コートニー・ラブから許可を得たと話しているが、そのラブもTwitterで「そんなものにはサインしていない」「4つも違反がある」と反論。訴えることも考えているという。
コバーンのキャラクターは『Guitar Hero』のシリーズ第5弾でニルヴァーナのヒット曲「Smells Like Teen Spirit」「Lithium」と共に登場。このゲームには全85曲が収録されており、コバーンのキャラはプレイヤーが望めばどのトラックもプレイできるようになっているという。