夕刊フジ


元ジャニーズJr.が激白…体当たり映画公開へ

大坂俊介出演、谷崎潤一郎原作「白日夢」(写真:夕刊フジ)


 谷崎潤一郎原作「白日夢」を官能的に描いた映画(5日から順次全国公開)に主演し、元ジャニーズとしては初の男女の本格的な絡みにも体当たりで挑んだ俳優、大坂俊介(27)がZAKZAKの独占インタビューに答え、困難だった役作りや自分の全てをさらけ出すことへの覚悟などを熱く語った。



 大坂は夢とも現実ともつかない妄想に悩まされる真面目で一途な警官役で、西条美咲演じる”清楚な美女”に翻弄され続け、巧みな色仕掛けに騙され、衝撃的な最期を迎えるという内容だ。



--28年振りにリメイクされるこの映画の内容を初めて聞いたときの印象は



「センセーショナルな台本だったが、文豪谷崎潤一郎の文芸作品として接し、自分が主演に指名されたことに誇りを持って臨める内容だと感じた」


--役作りで苦労したポイントは



「近所の交番などで警官の仕草を観察した。立ち方や身のこなし、自転車の乗り方など。自分とは正反対の真面目でカタい役なので(笑)、真面目さを出すことに苦労した。また、台本に描かれている世界観を理解するのが難しく、プロデューサーにアドバイスをいただいたりした。真剣な体当たりの演技があるということで、腹筋や腕立てなどのトレーニングを毎日行ない、体のラインを作った」



--撮影はどうだったか



「何か霊的なものを感じた。28年間も(リメイク版が)作られなかった理由があるのだと思った。撮影期間中、自分が自分じゃないような霊的な感覚があった。終了後も2週間くらいはそれが抜けなかった」



--35mmフィルムでの撮影だったが



「35mmというのはとても高価なフィルムらしく、本番で1回カメラを回すだけなので、OKが出るまで何回も何回も本気での練習を行った。特に大切なシーンでは、7回、8回と練習を繰り返すうちに、感情がクライマックスに達し、練習で流していた涙も枯れてしまい、本番(撮影するカット)での感情のコントロールができなくて、涙が流せずに悔しかったこともあった」



--難しかったシーンは



「男女が絡むシーンは、初めてということもあり、また、プライベートでは誰かに見せることを全く意識しないシーンなので、芝居として見せることの難しさがあった。撮影の前に、愛染恭子監督に、本気で(西条美咲を)感じさせるようにやってくれと言われたので、手の動きなどは遠慮しなかった。ただ、絵的に、自分の全てをさらけ出すことに初めは抵抗があった」



--もう一方の主演、相手役の西条美咲についてどう思ったか



「初めての映画なのに、表の顔と裏の顔を持つ難しい役で、しかも3人の男性との大胆な絡みがあり、頑張っていると思った。美咲ちゃんが緊張しているように見えるときには、自分がカメラの向こう側でヘン顔をしてリラックスさせるなどした」



--一番印象的だったシーンは



「激しい雷雨の夜、交番の中で(西条美咲を)押し倒して絡んでいったシーンが特に印象的だった。また、(ネタバレするので詳しくは言えないが)ピストルを使うシーンで、小道具の専門の方が来て、ピストルに弾薬のようなものを詰め込んで、撃ったら音と血しぶきがリアルで、本格的だと思った」



--体当たりで挑むシーンがあるということで、ファンの方々がブログに、複雑な心境を書いているが



「俳優として頑張っている中で、たまたまそういうシーンがある作品だったというだけ。一生懸命取り組んだ作品なので、是非、見てほしい」



--最後に、この映画に関心がある人へのメッセージを



「現代風のセンセーショナルなストーリーで、とっても良く出来ていると思うので、是非、映画館に足を運んでほしい」



 「白日夢」5日から銀座シネパトスと大阪天六ユウラク座で公開後、順次全国公開される。5日は銀座シネパトスで初日舞台挨拶あり。最新情報は公式サイト(http://www.artport.co.jp/movie/hakujitsumu/ )で。