バンコク週報(BANGKOK SHUHO)
インドネシアのバリ島で開かれているアジア太平洋・国際エイズ会議で、タイ国内における男性同性愛者間(MSM)のHIV感染が2009年に入り減少傾向にあると報告された。
感染率は2003年に17・3%、2005年に28・3%、2008年には30・3%にまで達していた。減少の主な原因は、感染者の死亡、および予防策の広報努力によるものとみられている。
これに対して、アジア太平洋全域におけるMSMの感染率は増加しているという。
同会議に参加した世界基金・アジアユニットでは、「アジア太平洋地域の政府は、エイズの知識や予防策について風俗で働く女性には熱心に広めているようだが、今後はMSMや薬物中毒者への啓蒙にも尽力すべき」と指摘した。