東方神起「アルバム50万枚売れなければ収益なし」
国内最高のアイドルグループ「東方神起」のメンバー3人が、所属事務所と13年間の長期契約を結んで以来、収益配分でも不当な待遇を受けてきたと3日、主張した。
先月31日、所属事務所SMエンターテイメントを相手取り「専属契約効力停止仮処分申請」を出したジュンス(シアー)、ジェジュン(ヒーロー)、ユチョン(ミッキー)のメンバー3人は3日、法務代理人を通して「軍服務期間を除いて13年という契約期間は事実上の終身契約であり、アルバムの販売量が50万枚以下の場合には収益が全く配分されなかった」と暴露した。
これに対しSMエンターテイメント側は「専属契約の締結後、5回にわたり相互合意で契約を更新修正してきた」とし「デビュー以降、5人のメンバーは歌唱印税、CM、イベントなどさまざまな活動で現金だけで110億ウォン(約8億5000万円)を受けている」と反論した。
中央日報 Joins.com
東方神起:メンバー3人、改めて不満訴え
【ソウル大澤文護】韓国の5人組男性歌手グループ・東方神起のメンバー3人が、所属事務所を相手に専属契約無効の仮処分を申請した問題で3日、3人は「事実上の終身契約で、収益分配でも適当な待遇を受けられなかった」と主張した。
聯合ニュースによると、3人は弁護士を通じて見解を発表。その中で「13年の専属契約期間に兵役期間を含めると15年以上になり、事実上、芸能界を引退するまでを意味する」と主張した。
「東方神起の解散に反対」…ファン2万人が署名
東方神起と所属事務所間の法廷争いはファンに大きな衝撃を与えた。
8月31日、東方神起のジュンス(シアー)、ジェジュン(ヒーロー)、ユチョン(ミッキー)がソウル中央地裁に「専属契約効力停止仮処分申請」を出したことが伝えられ、ファンが真っ先に心配したのはチームの解散だ。ファンは「眠れない」「オッパ(兄さん)たちを信じて待つ」という言葉で心境を表した。
東方神起の公式ファンクラブ「カシオペア」はインターネットポータルサイト「ダウム」の‘アゴラ’で東方神起解散反対署名運動を始めた。署名者は3日午後11時現在1万9400人を超えている。
国内ファンはもちろん、日本や中国などでも東方神起の訴訟事件と関連し、多くのファンが驚きを隠せずにいる。
東方神起の日本ファンクラブ「Bigest」のある会員は「どういうことか真実を知りたい。最近ファンクラブ会員数も急増し、日本で東方神起の知名度も最高に達しているところに、なぜこういうことが起こるのか分からない」と伝えた。
3日に3人のメンバーが公式立場を発表した後から、企画会社を批判する意見がさらに増えている。「アルバム販売で稼いだ金の0.4-1%しか受けられないというのは奴隷契約だ」「5人のメンバーが一緒ならSMエンターテイメントでなくてもよい」という内容の文がファンサイトなどに殺到している。
一方、あるネットユーザーは「待遇が不当だという点は理解するが、契約当時の条件を知らなかったのではないか」とし、契約当事者にも責任があると述べた。
ある新人歌手は「幼い年齢で歌手になりたいという熱望だけで飛び込み、契約条件を考えていないケースが多い。東方神起の訴訟は遅い感があるが、応援したい」という意見を書き込んだ。
中央日報 Joins.com
東方神起3人の報道資料全文
以下は報道資料全文である。
キム・ジュンス(芸名ジュンス(シア))、キム・ジェジュン(芸名ジェジュン(ヒーロー))、パク・ユチョン(芸名ユチョン(ミッキー))は、 2009.7.31、(株)S.M.エンターテイメント(以下SM)を相手にソウル中央地方法院に専属契約効力停止仮処分を申請しました。
1. デビュー後5年間3人のメンバーは、会社が一方的に計画して行なった日程によって、体と心が疲れ果てました。
キム・ジュンス、キム・ジェジュン、パク・ユチョンはグループ東方神起のメンバーとして2004年初めのデビュー以後、これまでSMの指示に従い韓国、日本、中国を行き来し、1年に1週間を除き一日3、4時間ほどの睡眠時間しか持てず、スケジュールを消化してきました。その過程で3人は健康が大きく悪化し、精神的な疲労感も極に達しましたが、SMは東方神起の海外進出を試みながら、さらに無理な活動計画を一方的に計画しました。結局、上の3人はこれ以上 SMではアーティストとしての夢を叶えるというよりは会社の収益創出のための道具として消耗されてしまうと判断し、各自のビジョンに沿った芸能活動が出来るよう望むようになりました。
2. 13年という専属契約期間は、事実上終身契約を意味しました。
専属契約によると契約期間がおよそ13年に至り、軍服務期間を含めた場合15年以上とまだ10年近い時間が残っており、事実上芸能界を引退する時までを意味します。専属契約を解除する場合、総投資金の3倍、一失収益の2倍に該当する違約金を負担する上に、合意で契約を解除する場合にも違約金を支払わなければならないようになっており、数千億ウォンに達する違約金の条項で契約解除も事実上不可能であり、どうしようもなくSMに束縛されるしかありませんでした。
3. メンバーはSMから努力に見合った待遇を受ける事が出来ませんでした。
しかしそうかといってメンバーが契約期間の間、SMからそれ相応の待遇を受けたわけでもありません。契約金はないのはもちろん、専属契約上のCD収益の分配条項を見ると、初契約では単一アルバムが50万枚以上販売された場合にのみ、その次のアルバム発売時にメンバー1人当たり1千万ウォンを受け取ることが出来るだけで、50万枚以下で販売された場合は、ただの一文も収益配分を受ける事が出来ないようになっていました。この条項は2009.2.6に至ってやっと改正されましたが、改正後もメンバーがアルバムの販売で分配された収益金は、アルバム販売量によって1人当たりわずか0.4~1%に過ぎませんでした。
4. メンバーは不当な契約の是正を何回も要求しましたが、SMはメンバーの意見に耳を傾けませんでした。
このような状況で3人はSMに専属契約の不当性を指摘し、専属契約の効力から抜け出し各自のビジョンに従った活動をさせてくれるように数回要求しましたが、SMは今回の事とはなんの関係もない化粧品事業投資を挙論し、本質をうやむやにするだけでした。それにもかかわらず3人は最大限円満に皆が共存できる道を模索しようと、最終的に両側が会って対話を通じて最も円満な事態の解決策を探せるように、合意の場を用意してくれるようにとまで要請しました。しかし SMはこれさえも応じないどころか、ここに至る一連の過程でSMが見せた態度で、これ以上対話を通じた解決に希望を持つのが無意味だと悟らされたため、結局3人は法院にこの問題の解決を訴えることになりました。
5. 化粧品事業投資は芸能活動とは無関係な財務的投資として、今回の仮処分申請とは何の関係もなく、この事件の本質は専属契約の不当性です。
一方のSMではメンバーが化粧品事業投資によって今回の仮処分申請をしたという公式立場を発表しましたが、メンバーが化粧品事業に投資したのと今回の仮処分申請は全く関係がありません。SMが挙論している化粧品事業は、中国に進出する化粧品販売会社に3人が株主として投資したもので、芸能活動とは全く無関係な財務的投資であるだけです。常識的に考えてみても、中国に進出しようとする化粧品会社に1億ウォンほどの金額を投資したということのためにこれまでの東方神起として作り上げてきた全ての成果を諦めて、今回の事を敢行したというのは誰もが納得できないことです。メンバーが提起している問題の核心は専属契約の不当性であり、SMは契約と何の関係もない化粧品事業を挙論し、問題の本質をうやむやにしようという試みをすぐに中断しなければなりません。
6. メンバーは決して東方神起の解散を望んでおらず、不当な解約の束縛から抜け出そうとしているだけです。
多くのファンの皆様が今回の仮処分の申請で、東方神起の解散を憂慮していらっしゃると思います。しかし今回の仮処分申請は、絶対に東方神起の解散を前提にしたものではありません。今はただ問題の解決方式に対する見解の差で3人だけが訴訟に参加していますが、メンバーの間には何の問題もなく、いつまでも一つでいるというファンとの約束を守ろうとするメンバーの気持ちに変わりはありません。今回の事で契約の不当性が是正され、思いっきり自分たちの音楽が出来る与件が用意されたなら、皆が一つになってファンの皆様の前に立つ事が出来ると信じ、勇気を出しました。
7. さらに成熟する契機にします。
東方神起を大切に思ってくださるファンの皆様が3人の今回の仮処分申請にとても驚き、失望されたかもしれません。残念で申し訳なく思っていますが、さらに大きな夢のための跳躍として考え、応援して下さるなら、さらに素晴らしい成熟した姿で声援にお応えすることをお約束致します。
2009.8.3. 歌手 東方神起 ジェジュン(ヒーロー)、ユチョン(ミッキー)、ジュンス(シア)
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