永田初先発!18歳ジャニーズマニアが浦和を救う

6月27日8時0分配信 スポーツ報知



 第3のルーキーはジャニーズ・マニア!? 浦和は27日、聖地・駒場で神戸を迎え撃つ。


26日の練習では、高卒新人のDF永田拓也(18)が紅白戦の主力組左サイドバックでプレー。新人としてはMF山田直輝、FW原口元気(ともに18)に続き、3人目のリーグ戦初先発が濃厚となった。


アイドルグループ「TOKIO」の長瀬智也の大ファンと公言する元気印は、男気あふれるプレーを誓った。



 赤い悪魔が直面する苦境。リーグ戦4戦白星なし、続出する負傷者の連鎖はついに、今季全試合フル出場だったDF坪井に及んだ。1試合消化の少ない首位・鹿島とは勝ち点差7。信藤TDが「もうギリギリ」と優勝へのデッドラインに言及した一戦で、永田の大抜てきが濃厚となった。



 50メートル6秒0の快足と左足の正確なクロスが武器。小4で始めた野球は半年でやめ、サッカーを始めた。今季、浦和ユースからトップ昇格するも、序盤は出場機会に恵まれない。それでもめげずに戦ってこられたのは、「ああいう男になりたいと思う」背中を追う存在があったからだ。



 「好きなサッカー選手? 特には…。女性タレント? あんまり…」というこの男。だが「かっこいいし、男くささがあって、男から見てもたまらない」長瀬智也にゾッコンだ。ほかに「中居くんも好きです」というジャニーズ好き。目がぱっちりしたイケメン君はジャニーズ系とは別系統だが、信条は男気だ。



 公式戦デビューとなった3日のナビスコ杯・磐田戦はDF三都主の負傷退場で、前半8分に突如、出番が回ってきたが、積極的なプレーで勝利に貢献。13日の同大宮戦は発熱を押して先発し、初アシストを記録。厳しい場面で結果を残した。A契約に昇格した山田直や原口と食事に行っても、「おごられるわけにいかない」と割り勘を堅持している。


 今季のユース昇格組は、原口、山田直、永田が先発し、高橋、浜田はベンチ入りが濃厚。展開によっては、5人全員がピッチに立つという場面もあるかもしれない。「ドンドン上がって、相手を引かせたい」。永田は若さを前面に押し出し、チームに再び流れを呼び込む。


 ◆永田 拓也(ながた・たくや)1990年9月8日、さいたま市生まれ。18歳。小4で三室サッカー少年団でサッカーを始め、左サイドバックとして浦和Jr.ユース、ユースでは全国制覇を遂げた。今年からトップ昇格。3日のナビスコ杯・磐田戦前半8分から公式戦初出場。左利き。169センチ、58キロ。血液型O。家族は両親と兄。