キムタク効果でバナナ再び絶好調…人気のヒミツは!?
ZAKZAK 2009/06/25
出荷量が前年比150%伸びる
朝バナナダイエットに続き、再びバナナ人気が沸騰している。
火付け役は、SMAPの木村拓哉が天才脳科学者・九十九(つくも)龍介役で出演中のTBSドラマ「MR.BRAIN(ミスターブレイン)」。難事件の謎解きの場面になると、主人公は必ずバナナに手を伸ばすのだ。天才脳×バナナの謎解きに挑んでみる。
「放送開始直後から、木村さんが食べているのは、どこのブランドのバナナなのか? といった質問を数多く頂いております」というのは、ドール広報の大滝尋美さん。
このドラマで九十九が食べているバナナの提供元だ。
「種類は、甘さ、コクともに豊かな、高地栽培のスウィーティオバナナ。前年に比べ、この時期の出荷量は150%伸びています」と大滝さん。
この人気の理由はどこにあるのだろうか? 管理栄養士の竹内冨貴子さんは、「場所を選ばず、手で皮をむくだけでさっと食べられる手軽なエネルギー補給に適した果物。
バナナに含まれるブドウ糖や果糖などの炭水化物は、筋肉などの身体の栄養補給だけでなく、脳のエネルギー源にもなります」と説明する。
バナナはカリウムやマグネシウムをはじめ、神経の働きを正常に保つビタミンB1、神経伝達物質の合成を助けるビタミンB6を豊富に含む。これらは神経の伝達をよくして筋肉の動きをスムーズにするとともに、「神経を沈静化させて集中力を高めたり、脳を活性化するのに役立つ」という。
また、他の果物にはほとんど含まれていないといわれる脳の神経伝達物質のひとつ、セロトニンを含んでいるのも特徴だ。最近では受験会場で、昼食時にバナナを食べている学生の姿も目立つと聞く。
「能力アップをはじめとするバナナの健康効果を最大限に生かすには、トリプトファンや神経を沈静化させるカルシウムを多く含む牛乳や乳製品と組み合わせて食べるのがおすすめですね」
という竹内さん。
このバナナ人気、まだまだカーブを描いて伸びていきそうだ。