視聴率20%を切って大慌て キムタクドラマの損得勘定
2009年6月19日 10時00分ゲンダイネット
視聴率急落といっても全ドラマでトップで採算も取れている――。
こんな声が聞こえてくる木村拓哉(36)の「MR.BRAIN」(TBS)の損得勘定はどうか。
同ドラマは初回24.8%だったのが、3回目に20%割れの16.3%までダウン。誰もがかたずをのんで見守った4回目はというと21.0%にアップした(ビデオリサーチ調べ、関東地区調べ)。
「MR」は6回の放送で制作費合計は3億円近いとか。1話で5000万円。07年に同じTBSで放送された木村主演「華麗なる一族」は1話の制作費が一説に6000万円という話まであったからそれよりは割安。
しかし、コスト削減で他局の大物クラスの連ドラの1話の制作費が3000万円程度だ。「MR」は10話放送の他の連ドラと制作費は同程度でも割高なことに変わりはない。
●13日は21.0%
また、今後、映画化されることも決まっていてセットを共有できるので、全体ではコストを抑えられるが、宣伝量の差も考えなければならない。
「MR」は大PRを挙行して電車内で広告し、街に大看板まで出して宣伝費を使った。キムタクのギャラを「華麗」の半分の200万~300万円に下げてTBSなりの経費節減を行ったとしても、ヒットが大前提である。
「キムタクはドラマ界では別格。
視聴率20%が至上命令です。というのも、クライアントの中には視聴率の低い番組にお付き合いし、キムタクのドラマに組み込んでもらっている企業もある。
クライアントは20%割れならだまされた心境でしょう。もっとも、20%割れを一番気にしているのはプライドの高いキムタクで、彼の楽屋からは批判的な記事が載っている新聞、雑誌が片付けられているという話まである」(事情通)
20%割れではクライアントが逃げてTBSの経営にも響くし、キムタクが映画化をダメ出しする可能性もある。「MR」のボーダーは何があっても視聴率20%なのだ。